中日・井上一樹監督(55)は来季続投か、それとも――。ペナントレースも終盤に差し掛かり中日OBの間では来季体制の話題で持ち切りとなっている。「井上監督は来年もやるの?」「続投らしいな」「次は誰?」とあちこちで監督やコーチ人事をめぐる憶測が飛び交っているのだ。

 中日は18日の巨人戦(東京ドーム)に0―2でサヨナラ負け。8回まで無失点の金丸夢斗投手(23)が9回一死一塁から泉口にサヨナラ2ランを浴びて11敗目を喫した。5回無死一、三塁という絶好の先制機では2つの走塁ミスが飛び出し無得点。相変わらずの拙攻で連勝は「3」でストップした。

 借金「18」で5位に沈む中日は3位・DeNAとは9・5ゲーム差。Bクラス確定は秒読み段階に入っており2013年から14年連続でクライマックスシリーズ(CS)進出ナシとなるのは間違いない。日本プロ野球史上これだけ長い間CSに出場できない球団はなかっただけに終わらない〝暗黒時代〟に名古屋はため息と失望感であふれかえっている。

 井上監督は今季で2年目だが、中日球団は契約年数を明らかにしていない。3年契約であった場合、来季も指揮を執る可能性は高いと見られているが、一部のOBからは続投に否定的な意見も出ている。「90周年なのにずっとビリ争い。一度もAクラスになっていないし、これだけ負け続けたらいかんでしょう」「この前の試合(13日の阪神戦)で同点の延長10回二死一、二塁の場面で(打率1割台の)加藤に代打を出さなかったのはなんで?。阿部もサノーも控え捕手の木下もベンチにいたのに。消極的な采配が多すぎる!」「(首脳陣を一新して)ドラゴンズを強くしようとする姿勢を見せてほしい」というのが監督交代を求める理由だ。

 一方で井上監督に同情的な声もある。前半戦は岡林、上林、サノー、松山ら主力に故障者が続出した。また巨人が小笠原慎之介投手、DeNAがエンカーナシオン外野手などライバルチームがシーズン中も積極的に補強を行ったのに比べ、中日は4月に日本ハムから杉浦稔大投手を金銭トレードで獲得したのと7月に日本ハムとの間で育成選手同士のトレード(日渡騰輝捕手を放出して宮内春輝投手を獲得。宮内は7月16日に支配下登録されたが一軍には一度も昇格していない)を行っただけ。「育成同士のトレードでお茶を濁すって何? 悲しくなってくるわ。井上監督をちゃんとサポートしてあげてほしかった」「故障者が戻ってきた後半戦は勝ち越しているし、(3年契約だったら)最後までやればいいんじゃないの」と指揮官だけに責任を押し付けるべきではないという意見も出ている。

 中日は21日の広島戦(バンテリン)が今季のホーム最終戦。試合後のセレモニーで井上監督はファンに何を語るのか、そして球団が来季に向けてどんな決断を下すのか、注目だ。