快進撃にも、ついに急ブレーキがかかった――。DeNAは18日のヤクルト戦(横浜)に1―3で敗れ、大型連勝は「8」でストップした。スコアレスで迎えた8回、2番手の伊勢が1回途中を3安打2四球3失点と救援に失敗。今季4つ目の黒星を喫した。
阪神、巨人の上位勢がそろって白星を挙げる中、奇跡の大逆転Vを目指すチームには痛恨の1敗。首位とのゲーム差は6・5に再拡大した。それでも試合後の相川亮二監督(50)は「もう何も変わらない。明日からも全力で勝利をつかみにいくだけ」と腹をくくった表情で次戦を見据えた。
山あり谷ありすぎた就任1年目。それでも、この日の敗戦にも確かな収穫は残った。先発・片山皓心投手(27)が自己最長の7回を2安打無失点。春先からチーム最大の懸案だった先発ローテーションが、ここにきてようやく形になり始めている。
最大15あった借金を2か月あまりで完済した相川ベイ。度会、牧、筒香、エンカーナシオン、宮崎、佐野らで構成する重量級打線に目を奪われがちだが、今月の先発防御率は1・66と出色の数字をマーク。長らく最大のウイークポイントだったスターター陣の再整備にも成功しつつある。
チームの命運をかけて昨オフに獲得したデュプランティエとコックスが、負傷禍で早々に退団する大誤算から今季は始まった。「先発投手の数が物理的レベルで足りなかった」(球団関係者)という危機的状況。そこでチームは深沢、篠木ら一軍先発経験すらなかった若手投手たちを次々と抜てきした。
結果として彼らは、一軍という最高強度の実戦に放り込まれ、文字通り「投げて育てられた」。苦しい台所事情ゆえの見切り発車にも映った若手起用は、シーズンが進むにつれて少しずつ成果へと変わっていった。
「助っ人補強に頼らない、自前の国産先発投手陣」の構築は編成上の悲願でもあった。東、石田裕、平良らの既存投手陣に加え、トレード加入した尾形も先発ローテに定着。その陣容は質量ともに強じんさを増している。
まさにベイ投万事塞翁が馬――。最後まで何が幸いし、何が災いするか分からないことだけは、この1年のチームの歩みが雄弁に物語っている。












