阪神は18日の広島戦(甲子園)に2―1で勝利。2連勝を飾り、優勝マジックを「12」に減らした。先発・大竹が7回2安打無失点と圧巻の投球を披露。その好投を白星につなげる終盤の大ピンチで存在感を示したのが、及川雅貴投手(25)だった。
2―0の8回、2番手ドリスが味方の失策をきっかけに一死二、三塁とされて降板。藤川球児監督(46)は迷わず及川をマウンドへ送り込んだ。
左腕は代打・秋山の一ゴロの間に三走の生還を許し、1点差に迫られた。それでも、なお二死三塁で持丸を一ゴロ。一打同点のしびれる場面を切り抜けた。指揮官も「継投では及川が素晴らしい仕事をしてくれました」とたたえた。
そんな虎の背番号37を陰で支えているのが、一風変わった〝偽ハンドボール〟だ。見た目はハンドボールそのものだが、空気ではなく綿のような柔らかい素材が詰まっており、及川はトレーニングに活用しているという。
狙いは投球動作の改善だ。「大きいボールを持って握りやすくするというのと、指先で投げられないのでしっかり肩甲骨から投げるというところですね」。通常の硬式球より大きいボールを投げることで、指先だけに頼らず「なるべく体の中心に近いところで、ボールを操作できるような意識付け」を行っている。
出会いは二軍調整中。ファームの選手たちが使うのを見て遊び感覚で試すと「これいいかも」と好感触を得た。一軍再昇格後、早川が同様のボールを持っていたため「『ちょっと貸してください』って。これで本当によかったら買います」と借りて試用。効果を改めて実感し、自ら購入した。今では新たな〝相棒〟だ。
絶体絶命の場面で踏ん張り、チームの勝利をたぐり寄せた左腕。ユニークな〝偽ハンドボール〟も味方につけ、勝負の終盤戦で再び虎のブルペンを支える。













