ソフトバンクは23日、球団の象徴である王貞治球団会長(86)のホークスでの歩みと功績、野球人としての精神性をたたえる「王レガシープロジェクト」の発足記念会見を福岡市内で開いた。

 会見後に行われたレセプションでは多忙のためビデオメッセージを寄せた孫正義オーナー(68)が、あふれる「王貞治愛」を打ち明ける場面があった。

 孫オーナーは「野球のレジェンドである、というだけじゃないと思うんですよね。やはり人間的にも尊敬できるすばらしい方だから、周りの人たちがこうやって王会長に感謝の気持ちを、尊敬の気持ちを表したいと思うんだろうと思います」としみじみと説明。「僕もその筆頭です」と続けると、世界的ビジネスリーダーは自らを「未熟」と表現し、王会長と会うたびに「自己嫌悪に陥る」と打ち明けた。

ビデオメッセージを送ったソフトバンク・孫正義オーナー
ビデオメッセージを送ったソフトバンク・孫正義オーナー

 孫オーナーは「僕はいつも王会長にあった日の夜は毎回、自己嫌悪に陥るんです。なんてまだ未熟なんだろうと。人間として品位が足りないんだと…」と告白。「あんなにすばらしい実績を残されても、国民から尊敬されている、愛されている王会長の接せられる時の『おごらない』『威張らない』『上から目線じゃない』。もう考えられないんですよね。だから僕は、こんなすばらしい人になりたい、いつか僕もこんな上品な人になりたいなって。上品というのは心からジェントルマン、すばらしいと思われることだと思うんですよね。まだまだ品位の足りない孫正義でございます」と謙遜し、王会長の偉大さに触れた。

 王会長は孫オーナーからのビデオメッセージを聞き終えると、一拍置いてすっと立ち上がり深々と頭を下げた。一流は一流を知る――。壮大なプロジェクトの発足にふさわしいあいさつで、会場からは大きな拍手が送られていた。