〝1億ドル超契約フィーバー〟は、一発でよみがえるのか――。ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が17日(日本時間18日)の本拠地タイガース戦で先制3ランを放ち、3―1の勝利へ導いた。長い不振のトンネルでようやく飛び出した32号。チームもガーディアンズと並んでア・リーグ中地区首位に返り咲き、直接対決の成績によるタイブレークで優位に立った。

 米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」の電子版「ON SI」は同日、村上の復調と契約延長論の行方に注目した。8月上旬以降は打率1割3分、出塁率2割8分、長打率2割9分9厘と急降下。9月もこの試合前まで打率9分6厘、2本塁打、6打点に沈み、今シリーズ初戦では5番まで打順を下げられた。今季開幕戦の6番以来となる低い位置で、それまでの熱狂はすっかり影を潜めていた。

 その熱が最高潮だった頃に飛び交っていたのが、球団史上初となる総額1億ドル(約158億円)超の大型契約で早期に囲い込むべきだとの声だ。村上は昨オフ、ヤクルトからポスティングシステムで移籍し、ホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約54億円)で契約。2027年終了後にFAとなるが、同メディアは長期不振で契約延長を求めるファンの声も打撃同様に冷え込んだと指摘する。

 一方で「ON SI」は、昨オフに他の29球団のGMが村上への懸念から獲得を見送った経緯にも言及した。32号を文字通りに「復活の号砲」にできれば大型延長論は再燃する。逆に再び沈めば、29球団側の見立てが重みを増す。

 残り9試合。地区優勝とポストシーズン進出を争うホワイトソックスにとっても、村上にとっても一打の価値は跳ね上がる。32号が反攻の始まりだったのか、それとも一夜の反発だったのか。その答えは契約書より先に、9月の打席で示すことになる。