巨人が18日の中日戦(東京ドーム)に2―0でサヨナラ勝利し、連敗を3でストップした。

 執念の一打で接戦を制した。先発・井上は初回から球威のある直球を武器に、中日打線を圧倒。4、5回こそ得点圏に走者を進められてピンチを招いたが、後続を冷静に打ち取って無失点。7回以降は無安打と再び完璧に封じ込め、8回110球を投じて無失点、7奪三振と役割を果たした。

 一方の打線は相手先発・金丸を前になかなか快音が響かず、8回までわずか3安打と大苦戦。それでも両チーム無得点で迎えた9回に一死から松本が安打で出塁すると、3番・泉口がプロ初となるサヨナラ2ランを放ち、チームに劇的勝利をもたらした。

 橋上秀樹監督代行(60)は「なかなかチャンスらしいチャンスもなかった。こういう試合はホームランを打って終わりかなという風には思ってましたけど、まさかあそこで出るとは…。本当にいい勝利だと思います」と勝負強さが光った泉口に脱帽。

 ドラマチックな展開となった勝利の瞬間は、ベンチも歓喜に沸いた…と思いきや、意外にも冷静だったという指揮官。「あんまり歓喜という感じではなく『終わったな』というか『勝ったな』という感じでしたね。ガッツポーズが出るような感じでもなくて、なんだろうな…すごく冷静に打球を見てましたね。僕自身もああいう感情を抱いたことはなかったんですけれども。それだけ、お互いの投手が素晴らしかったので、なかなか点を取るのが難しくて『やっと勝てた。終わった』とちょっとホッとしたのかもしれないですね」と率直な心境を明かした。

 首位・阪神は同日に行われた広島戦に勝利したためマジックは12となったが、ゲーム差は1のまま、依然として首位奪取を射程圏にとらえている。指揮官は「やはり、現状は我々が勝つしかないですから、そのことだけに集中して、この後の一戦一戦に集中していきたいと思います」と一戦必勝を誓った。