日本ハムの清宮幸太郎内野手(27)が今シーズンの鬱憤を晴らすべく、最後の追い込みを見せ始めている。

「6番・一塁」でスタメン出場した20日オリックス戦(エスコン)は2回の第1打席で相手先発・高島から節目の20号ソロを放つと、6回の第3席でも同投手から左翼へ21号ソロ。実に3月31日ロッテ戦(エスコン)以来となる今季2度目の1試合2発で本塁打数を自身の背番号「21」に到達させた。

「体の状態も良かったですし、ボールの見え方も良かったので」(清宮幸)

 チームの選手会長として「打率3割、30本、100打点」という目標を掲げ臨んだ今季だったが開幕直後こそ打撃好調もその後は成績が低迷。シーズン中盤に盛り返した時期もあったが好調は持続せず。この日試合前まで126試合の出場で打率2割3分7厘、19本、61打点に終わっていた。

 試合前に本人に今季成績について問うと「そこはもう…、何とも言えないですよ」とポツリ。「もちろん納得していませんし、もう少し打ちたかったという思いの方が強いので」と厳しい表情で苦しいシーズンを振り返っていた。

 プロ9年目で「完熟」を期待されながらも清宮幸が思うような結果を残せなかったのはなぜか。本人によれば「再現性の難しさ」が一つの要因だったという。

「例えば打球の角度で言えばちゃんと体と手が連動して動けば自然と角度はつく。でも毎日試合をしていると体の状態も少しずつ変わってきてこれまでやっていたことができなくなる。それが野球なんですけど、その難しさというか同じことをし続けることの難しさ。いろんなことをやる中でそれができていなかったということですかね」(清宮幸)

 苦悩を続けた今シーズンの戦い。それでもシーズン残り10試合を切っている今、本人は挽回に向けモチベーションを高めている。

「もう打ち続けるしかないですし、勝つためにプレーし続けるしかないので。そこはブレずにやっていきたい。(2位西武との差は2ゲームだが)まだまだいけると思いますし」(清宮幸)

 主砲・レイエスがケガで戦線離脱する中、清宮幸が打線を牽引しなければリーグ2位もCS突破も見通せない。最後の最後で清宮幸はチームを2位に導きCSでの下克上を手繰り寄せる働きを見せられるか。ようやく目覚めた和製大砲に注目が集まる。