すでにリーグ制覇を決めているソフトバンクは20日の楽天戦(楽天モバイル)に3―5の逆転負けを喫した。1か月ぶりの連敗で、負け越しは5カードぶり。

 2回に庄子の2点適時三塁打などで3点を先取したが、先発・大津亮介投手(27)がリードを守り切れなかった。ここまで11勝をマークしている右腕は6回5失点と粘れず、5敗目。最多勝レースでは一歩後退となってしまったが、キャリア初の規定投球回到達まで残り3回2/3に迫った。

 3―0で迎えた4回、楽天打線につかまった。3番マッカスカーに22号ソロを被弾すると、5番・辰己にも14号2ランを浴びて一気に試合を振り出しに戻された。さらに連打を許して一死二、三塁となって、繁永の犠飛で勝ち越し点を献上。重い4失点で主導権を手放した。

 6回にも7番・小郷に1号ソロを被弾。計3発の一発攻勢に屈した大津は「先制点を取ってもらった中で簡単に逆転を許してしまった。4回の投球は本当に反省しないといけない」と悔しさをにじませた。

 チーム事情を考えれば、序盤の3点は大きな援護だった。この日、強打の1番として打線をけん引してきた正木が感染症特例で出場選手登録抹消。体調不良から回復した近藤が再合流したが、スタメンを外れた。絶対的主力の周東が左ヒザ裏を痛めて戦線離脱中。不動の1、2、3番を欠くとなれば、攻撃力の大幅ダウンは否めなかった。それだけに、先発陣をけん引してきた大津には何としてもリードを守り抜いてほしかったというのがチームの思いだったはずだ。

 試合後、小久保監督は「正木がいつ戻ってこれるか分からない。これ以上、広がらなければいいなと思います」と心配顔。正木はここまで打率2割8分3厘、27本塁打、58打点。打率3割5厘、28本塁打、98打点の近藤が9回に代打出場して戦列に戻ったが、万全の状態とは言いがたい。それだけに首脳陣の表情が暗くなるのも致し方なかった。

 この日の敗戦で今季の楽天戦は通算11勝11敗の五分となった。パ5球団すべてに勝ち越しての完全制覇でリーグ3連覇に花を添えるべく、意地を見せたいところだ。