ヤクルトは21日の広島戦(神宮)に1―2で惜敗し、同カードでは今季初となる負け越しを喫した。

 先発した高橋は5回まで6安打2失点。4回まで無失点投球を続けたが、5回に小園に許した2点適時打が重くのしかかり、打線は相手先発・岡本を攻略できず、6回にオスナの犠飛で挙げた1点にとどまった。池山監督は「いい投手を相手になかなか打つことが厳しかった。明後日から場所も相手も変わりますので、いい一戦を迎えたいと思います」と次戦を見据えた。

 悔しい敗戦となったが、ヤクルトは67試合を消化してリーグ3位をキープ。巨人、阪神とシ烈な首位争いを続けている。明るさを失わない指揮官とともにチームを盛り立てている一人が、プロ9年目の増田珠外野手(27)だ。

 増田は2023年にソフトバンクを戦力外となり、ヤクルトに加入。今季は51試合の出場で打率2割7分5厘、5本塁打、19打点とバットでも存在感を示すだけでなく、ナインに活気をもたらす〝特技〟もある。

「思いついちゃうんです。自然と出てきちゃって、呼ばずにはいられないみたいな感じで。『これ、いいな』と思ったあだ名は呼んじゃう癖があるんです(笑い)」

 妙な〝あだ名製造機〟の顔を思いっ切りのぞかせたのは3日のロッテ戦(神宮)だ。決勝の4号ソロを放ち、今季初勝利を挙げた先発・高橋とともにお立ち台に上がった増田は先輩左腕を「けけさん」と呼び、燕党を沸かせていた。しかも、実は増田が命名したのは高橋だけにとどまらず「岩田さんのことは『がんじ』って呼んでいます。松本健吾のことはずっと『サンバ』って呼んでます。なかなかチームには浸透しないんですけどね」と無邪気に笑う。

 あだ名をきっかけに生まれる笑顔とコミュニケーション。底抜けの明るさも武器に敵地へ乗り込む23日からの阪神との上位対決を制したいところだ。