パ首位を快走するソフトバンクは4日の3位・日本ハム戦(京セラドーム)に1―0で競り勝ち、4連勝を飾った。貯金を今季最多の「27」とし、2位・西武とのゲーム差は今季最大の「7」に拡大。最短で5日にも優勝マジックが点灯する。

 スコア以上に鷹の強さが凝縮された試合だった。先発・上沢が7回5安打、無失点の快投で6勝目。小久保裕紀監督(54)が「こっちがチャンスを潰して流れが(相手に)いきそうなところを踏ん張った」と称賛したように、辛抱強い投球で相手エース・伊藤との投手戦を制した。打線はこの日猛打賞をマークした柳田が6回先頭で二塁打を放ってチャンスメークすると、山本祐の犠飛で先制。虎の子の1点を8回は松本裕、9回は杉山がきっちり守り切って鮮やかな零封勝ちを収めた。

 これで今季の日本ハム戦は通算13勝2敗となり、早くもシーズン勝ち越しを決めた。一昨年が12勝12敗1分け、昨年が13勝12敗と拮抗していただけに、誰も予想できなかった星勘定だろう。しかも、昨オフに2年連続最多勝の有原が日本ハムへ移籍。鷹にとっては戦力をそがれた形だっただけに、余計に衝撃的な結果と言える。

今季、日本ハムに再入団した有原航平
今季、日本ハムに再入団した有原航平

 今季、絶対エースのモイネロはまだ1試合も投げていない。上沢も序盤に一時離脱し、現在は補強の目玉・徐若熙が戦線を離れ、昨季「最高勝率」の大関は二軍再調整中。球宴ブレーク前、小久保監督は言った。「有原の穴は埋まっていない」。

 それでも独走態勢を築いているのはなぜか。要因の一つは「凡事徹底の差」だろう。日々の抜かりない守備、走塁の積み重ねが安定した強さの理由だ。日本ハムの今季失策数「63」に対し、ホークスは「32」。この日、流れを引き寄せる堅守を見せた牧原大は「試合でミスしないために練習からやっている。当たり前のことを当たり前にやっているだけ」と淡々と答えた。

 統率の取れた巨大戦力――。ライバルを寄せつけない強さが確かにある。