自力V消滅は、悪夢の始まりにすぎないのか――。日本ハムは5日、ソフトバンク戦(みずほペイペイ)に5―7で敗れて2連敗。自力優勝の可能性が消滅し、首位ソフトバンクには優勝マジック「37」が点灯した。

 初回に郡司裕也捕手(28)の中犠飛で先制したが、その裏に先発の北山がソフトバンク打線につかまり3失点。あっさり逆転を許すと、2回にも近藤に2点適時二塁打を浴び、1―5と突き放された。打線は6回に3点を奪って一時同点に追いついたものの、8回から登板した島本が二死一塁から野村に5号2ランを被弾。これが決勝点となり、反撃も及ばなかった。

 今季のソフトバンク戦は、これで2勝14敗。首位とのゲーム差も「8・5」に広がり、リーグ優勝は極めて厳しい状況に追い込まれた。しかも日本ハムには、次なる目標となるCS(クライマックスシリーズ)からの日本一にも暗雲が漂い始めている。これ以上、宿敵に突き放されれば、今季から導入された「新ルール」が行く手を阻む可能性があるからだ。

 昨季まで、リーグ2位または3位球団がCSファイナルステージに進出した場合、リーグ優勝球団には一律で1勝のアドバンテージが与えられ、最大6試合で先に4勝した球団が日本シリーズに進出した。

 しかし今季からは、ファーストステージ勝者がリーグ優勝球団に10ゲーム差以上離されているか、レギュラーシーズン勝率5割未満だった場合、優勝球団のアドバンテージが「2勝」に増える。その場合、ファイナルステージは最大7試合の5勝先取となり、2位、3位球団の「下克上」はこれまで以上に難しくなる。日本ハムが「10ゲーム差」を理由とする2勝アドバンテージを避けるには、ソフトバンクとのゲーム差を10未満、つまり9・5ゲーム差以内にとどめてシーズンを終える必要がある。

 新庄剛志監督(54)が、最後までリーグ優勝を諦めるはずはない。ただ、宿敵とのゲーム差が8・5に広がった以上、今後は苦手意識の払しょくと同時に「10ゲーム差」の境界線にも目を光らせなければならない。日本ハムのつらく厳しい戦いは、まだ続く。