手応えを感じているからこその発言か。日本ハムの新庄剛志監督(54)が宿敵討伐と逆転Vに向け不気味な怪気炎を上げている。
チームは16日のソフトバンク戦(エスコン)に2―6で敗戦。これで首位を走る宿敵との今季通算成績は14試合で2勝12敗となりゲーム差も「5」に広がった。この現状を見れば日本ハムの劣勢は明らかだが指揮官は1点差の薄氷勝利を飾った15日の試合後「今日の勝ち方は何かいい流れが来ている」と断言。続けて「相性の悪いソフトバンクさんに(今後は)勝ち始めるかもしれない。たぶん大丈夫でしょう」と願望を含めた強気発言を連発したのだ。
確かに14日からのソフトバンク3連戦は1勝2敗と負け越しも宿敵相手に善戦は見せた。特に15日の2戦目は苦戦を強いられながらも勝利をもぎ取っただけに指揮官が一定の評価を下すのも無理はない。ただ新庄監督が強気発言を続ける要因はそれだけではない。着々とチームが「理想的な戦い」を身に着け始めているからだろう。その象徴が攻撃陣の点の取り方だ。
これまでの日本ハム打線は本塁打での「一発頼み」が大半だったがここ数試合は一変。打線のつながりや小技で得点を奪えるようになった。15日の試合では3―2と1点リードで迎えた3回一死二、三塁で打者・奈良間が「自己犠牲」のニゴロで泥臭く追加点。16日も負けはしたものの先制点はレイエス、万波、郡司の3連打だった。こうした攻撃ができれば相手は日本ハム打線を嫌がり自軍の得点力も自然と向上するはず。新庄監督もこの辺りに手応えを感じているからこその強気発言と言える。
救援陣の不安定さやチーム失策数が両リーグワーストの「59」など粗削りな面も残るが、シーズン序盤のようなもどかしい試合は少しずつだが消えつつある。「前半のソフトバンク戦は(全部)終わったから。これで金縛りが解けて(笑い)。またみんな戻ってくれると信じて、残り全部勝つつもりでね」とは16日試合後の新庄監督。球宴前までの前半戦は残り7試合だが指揮官の怪気炎はチーム急浮上の予兆となるのか。上位追撃に向けた日本ハムの戦いは続く。












