攻めるべきか、それとも――。日本ハムは23日の西武戦(ベルーナ)で3本塁打を含む15安打の猛攻を浴びせ、11―2で快勝した。
現状はパ・リーグ3位で首位のソフトバンクまでは6・5ゲーム差。勝負の後半戦を前に新庄剛志監督(54)は野手の起用法で難しい選択を迫られている。これまで通りの「攻撃重視」を貫くのか「守備重視」で巻き返しを図るのかという問題だ。
今季はレイエスを中心とした強力打線を生かすべく、スタメンには「打てる打者」を優先的に起用。「相手投手との相性とかも考えて」(新庄監督)と守備力にはある程度目をつぶる「攻撃型オーダー」を基本線に掲げていた。
ところが、ここへきて無視できなくなってきたのが守備陣のミスだ。特に本職が捕手の郡司、吉田らが不慣れなポジションを守るケースが増え、失策や「見えないエラー」が続出。投手陣の足を引っ張り始めているのだから穏やかではない。
大量得点を見込める半面、登板する投手は守備が不安となって思い切った投球をできなくなる恐れもある。特に「打たせてアウトを取る」タイプの投手にとっては死活問題になりかねない。
新庄監督も投手陣の思いを十分理解しているからこそ、6月上旬から主力投手たちと個別面談を実施。「内容は詳しくは言えないけど」と言葉を濁していたものの、どの野手をどのポジションに配置すれば投げやすいかなどを聞き取り、試合に勝てる最適なスタメンを模索してきた。しかし、現状では各投手の要望を受け入れつつ、攻撃力を落とさない布陣を日替わりで組むことが精一杯となっている。
どのオーダーがベストなのか…。前日22日の同戦では攻撃重視のオーダーで臨み、中堅手の吉田が打球の目測を何度も誤り、チームは延長戦の末に敗れた。この日のようにハマればすさまじい破壊力を発揮するが、もろさも共存する難解な野手起用問題。新庄監督の決断と手腕が注目される。












