ついに「危険水域」…。日本ハムは12日の西武戦(ベルーナ)を延長12回の末、3―3でドロー。CS(クライマックス・シリーズ)での「下克上」に暗雲が立ち込め始めている。
周知の通り、今季からNPBはCSのアドバンテージに関するルールを改定。リーグ1位球団とファーストステージ勝者のゲーム差が10ゲーム以上ある場合、ファイナルステージの1位球団にアドバンテージ2勝が与えられる。
日本ハムは現在リーグ3位につけているものの、首位とのゲーム差は「10」。このままならリーグ2位、3位のどちらでファーストステージを勝ち抜いてもファイナルは「0勝2敗」からのスタートを強いられることになる。
シーズンで10ゲーム以上の差をつけられたチームがファイナルに進出した場合、同ステージは通常の6試合制(4戦先勝)から7試合制(5戦先勝)となるが、「2敗」の不利をはね返し、同ステージを勝ち上がるのは容易ではない。しかも現時点での相手は、今季25試合で5勝18敗2分けと大きく負け越したソフトバンク。この状況ならファーストステージを突破できても、ファイナルで鷹を捕獲するのは極めて困難だ。
もっとも、この危機的状況に陥っても、新庄剛志監督(54)は強気の姿勢を崩さない。指揮官は8月下旬からこの「10差問題」を気にかけてはいるものの、当時から「試合数が(6試合から7試合に)1試合増えますよね? なら一緒じゃない?」と淡々。その上で「これはわからんよ、やってみないと。こんだけシーズンで負けてるから(CSでは結果が)逆になるかもしれんしね」と、むしろシーズンの結果をプラスに捉えている感すらある。
新庄監督はこれまで自身の現役時代を含め、数々の困難を乗り越えてきた。2001年に周囲から「無謀」と言われながらもメジャーに挑戦。その後、米国で奮闘したのもその一例だろう。状況が悪化すればするほど前向きに立ち向かうのが〝新庄流〟。今回の厳しい局面でも、打開策を見い出す可能性はありそうだが…。
そんな指揮官とともに、日本ハムはこの苦境をどう打破していくのか。残り試合が少なくなる中、チームの行く末に注目が集まる。












