巨人が12日の阪神戦(東京ドーム)に1―0で勝利し、3連勝。首位・阪神とのゲーム差は0・5に縮まった。

 投打で執念を見せ、天敵退治に成功した。この日の先発・竹丸は初回こそいきなり一死一、二塁のピンチを招いたが、4番・佐藤を併殺打に打ち取って無失点スタート。その後は150キロ台の力強い直球とキレのいい変化球を武器に強力打線を封じ込め、7回無失点、10奪三振と好投した。

 打線は先発した虎のエース・村上を前に2回に一死一、三塁のチャンスをつくると、8番・松本が左翼線際への適時二塁打を放って先制に成功。竹丸の後を託された森田―マルティネスもこの1点を最後まで守り切り、零封リレーとした。

 これで阪神とのゲーム差もわずかとなり、ついに見えてきた首位奪取。逆転優勝も現実味を帯びてきたが、橋上秀樹監督代行(60)は「もちろん阪神戦ということで、それぞれがいろいろと思うところはあると思うんですけど、私にしてみれば目の前の1勝は1勝なので、どこが相手であろうとも精いっぱい勝ち切る。残り試合も考えたらそれしかない。気を抜ける試合はもちろんないわけで、まだ首位にいるわけでもないですから」と終始冷静さを欠かさず、兜の緒を締めた。

 今季最後の伝統の一戦を勝利で締めた橋上巨人。開幕から8勝16敗と苦しめ続けられてきた宿敵を相手に東京ドームで大きな1勝を手にしたが、その戦績以上に大きな価値のあるものとなったようだ。

 この日の勝利の立役者となった松本は「本当に村上投手は素晴らしい投手で、なかなか打てなかったので。まだ(ポストシーズンでも)対戦があると思うので、もっともっと打てるように準備したいと思います」と振り返り、CSでも再戦濃厚となる虎のエースを相手に大きな収穫があったことを強調した。

 チーム関係者も「もしリーグ優勝した場合、CSは東京ドームで阪神と戦う可能性がある。今日の勝利で嫌なイメージを少しでも払拭できたのは、相当大きいのではないか」と1勝以上の〝収穫〟を明かした。

 本拠地ながら今季10敗を喫していた東京ドームでの阪神戦。逆転優勝のその先を見据えた上で、この日の虎退治は大きな意味を持ちそうだ。