阪神は12日の巨人戦(東京ドーム)に0―1で敗れ痛恨の4連敗。首位攻防の天王山決戦に敗れたことで2位・橋上Gについに0・5差と再肉薄された。

 ゲームは極限のロースコアゲーム。最少得点で決着したシーズンを左右する一戦のポイントは、9回にあったと球界OBの高木豊氏は指摘する。

 高木氏は自身のYouTubeチャンネルで、Gの絶対的守護神マルティネスがマウンドに上がった最終回の攻防に注目。先頭・立石が中前打で出塁して無死一塁。打席にはセ2位の33本塁打をマークしている森下が入った場面だった。

 阪神ベンチはここで代走の切り札・植田を一走として起用。森下はマルティネスの剛速球に食らいつきながらフルカウントまで持ち込んだが、最終的には7球目の154キロ直球に手を出し、5―4―3の併殺に終わった。

9回無死一塁から併殺に倒れ、試合後のベンチで肩を落とす阪神・森下翔太
9回無死一塁から併殺に倒れ、試合後のベンチで肩を落とす阪神・森下翔太

 高木氏はこのフルカウントまで持ち込んだ場面で「ここで(一走)の植田が走ってないんだよ…。なんでやろ?。フルカウントで打席には速球に強い森下。三振ゲッツーが怖かったんだろうけど、ライデル(マルティネス)のクイックと植田の足を考えれば、俺は絶対成功していたと思う。なんで走らせなかったのか、俺は不思議でしょうがない」と持論を展開。

「阪神は3連敗中ということもあり、慎重すぎた。選手たちの力をもってすれば、積極的に動いた方が力や流れはきたと思う。最終回の采配には疑問が買った」との見解を示した。

 虎不動の2番打者・中野はここ数試合打撃不振が続いていたこともあり、この日は6番に打順を下げられていた。高木氏は「近本、中野は(1、2番で)つながっていた方がいいな。状態が悪い中、流れを変えたかったんだろうけど、立石は6番で使った方が打順は流れると思う」と、これについても注文をつけた。