ドジャースの大谷翔平投手(32)は27日(日本時間28日)に敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数1安打だった。チームは延長10回、5―1で勝ち、3連勝。2023年以来、3年ぶりの100勝に到達した。

 初回先頭で右腕シーモアの初球、真ん中低めの95・8マイル(約154・2キロ)のシンカーを強打するも鋭い打球は一ゴロだった。

 0―1の3回一死一塁は3番手の左腕ロズウェイのど真ん中の93マイル(約150キロ)のシンカーに差し込まれたが、打球は無人の三塁線に転がり左前打となった。

 1―1の5回先頭は5番手の右腕ロクスビーのほぼ真ん中の82・5マイル(約132・8キロ)のスイーパー振り抜いたが、打球速度106マイル(約170・6キロ)の痛烈なゴロは二塁手の正面だった。

 4打席目に代打ラッシングを送られ、18試合、自己ワースト86打席ノーアーチでメジャー9年目を終えた。打率2割7分5厘、30本塁打、81打点はドジャース移籍後ワースト。また、3年連続で1を超えていたOPSは0・889だった。無冠に終わり、4年連続5度目のMVPは絶望的だ。

 右上腕二頭筋の炎症で負傷者リスト(IL)入りし、復帰後5試合で21打数5安打、1四球、8三振。低めのボール球に手を出し、体勢を崩される場面が多く、打撃だけではなく、体調も本調子とは思えない。また、パドレス戦で放った中飛3本は〝本塁打性の打球〟だったが、いずれもフェンス手前で失速。ロバーツ監督は「しばらく戦列を離れた後に感覚を取り戻すのは容易ではない」とかばったが、右上腕二頭筋、左ヒザなど健康面の疑念は残ったまま。

 地元紙「カリフォルニア・ポスト」は3日(同4日)からスタートする地区シリーズを前にドジャースの懸念材料を挙げ、「大谷翔平の健康状態を確認することは依然として最優先事項だ」と警鐘を鳴らす。11日(同12日)にIL入りした際に、米スポーツサイト「スポーティング・ニュース」が「大谷はドジャース内での影響力を行使して、ケガの深刻さについて球団を欺いたことでIL入りが遅れた」と報じ、波紋を呼んでいる。大谷に正直に体調を報告させろという事だが、果たして…。

 史上3球団目、ナ・リーグ初のワールドシリーズ3連覇を目指す戦いが幕を開けるが、現時点で最大の不安材料は残念ながら大谷だ。