ドジャースは4日(日本時間5日)、敵地シカゴでのカブス戦に1―5で逆転負けし、今季ワーストの5連敗を喫した。タイガースから電撃トレードで加入し、さっそく移籍後の初登板初先発となったタリク・スクバル投手(29)は6回まで85球を投げて4安打2失点で〝黒星デビュー〟となった。
3回に先頭のスワンソンに同点ソロ、6回二死一、三塁では打ち取った二塁へのゴロが不運な適時内野安打となったが、緊張感が漂う新天地での初登板でもひるむことはなかった。初回と2回、4回と6回の計4イニングで三者凡退。先発投手として攻撃陣にリズムをもたらす圧巻の投球で計6三振も奪い、2年連続でサイ・ヤング賞に輝いた実力を遺憾なく発揮した。
スクバルがドジャースに移籍する可能性はかねて米メディアで報じられてきた。しかし、現実として世界一軍団にMLB屈指の左腕が加わり、ドジャースへの反発はかつてないほどに強まっている。スクバルがドジャースの一員として初めてマウンドに上がる前、リグリー・フィールドの上空では異様な光景が繰り広げられたという。
ドジャースの地元紙「カリフォルニア・ポスト」は「リグリー・フィールドの上空を飛行機が横断幕を引っ張りながら飛行し『ドジャースは野球を台なしにした』というメッセージが掲げられた」と報道。豊富な資金力などを背景にスター選手を次々と獲得し、今や「悪の帝国」とやゆされることもすっかり板についてきた。それでも止まらない大物の補強に対して派手に抗議した格好だ。
一方、ワールドシリーズの3連覇へ巨大戦力を引き入れ、他球団に渡さなかったドジャースに寄り添う同紙も黙っていなかった。「シカゴの空をバックに横断幕が風で翻り、そのメッセージは時折逆さまに見えた」「演出は不完全だったが、その不満の内容は聞き慣れたものだった」「リグリー・フィールドの上空で翻った横断幕は、意図せずにしてまさにふさわしいものだったかもしれない。メッセージそのものは読み取れたが、主張の内容が逆さまだったからだ」と〝お門違い〟と言わんばかりにあざ笑った。
反感を買おうが勝つために補強を続けるドジャースは正義か、それとも悪なのか。立場によって見解は180度異なるが、ドジャースがますます嫌われ者になったことだけは間違いない。












