パ首位を快走するソフトバンクは5日の3位・日本ハム戦(みずほペイペイ)に7―5で競り勝ち、5連勝を飾った。貯金を今季最多の「28」とし、2位・西武とのゲーム差は今季最大の「8」に拡大。ついに優勝マジック「37」が点灯した。

 ジェットコースターのような試合展開だった。5―2とリードした6回の守りで、試合は暗転した。二死一、二塁で平凡な三ゴロをさばいた野村勇内野手(29)が一塁へ悪送球。二死満塁とピンチが拡大して、押し出し四球と清宮の2点打で試合を振り出しに戻された。

 意気消沈してもおかしくない痛恨の失策。だが、29歳は火事場のばか力を発揮するように終盤に決勝弾を放った。5―5の8回二死一塁、島本の初球146キロ真っすぐを強振してバックスクリーン左へ決勝の5号2ランを叩き込んだ。

 プロ根性を示すような一発だったが、指揮官は試合後、期待を込めてゲキを飛ばした。「名誉挽回になってない」「この世界は守備。特にスローイングは捕ったら安心という状況じゃないと(一軍では)いけない」。拮抗した力関係で勝敗を分けるのは、抜かりない守備や走塁といった細かい部分の差。「凡事徹底」が安定した強さの根底にあるだけに、強い言葉でメッセージを送った。

 マジック点灯にも「(今カード)2連勝できたんで、次は3連勝を目指して頑張ります」と表情を引き締めた指揮官。手綱を緩めることなく、Vロードを突き進む。