悔しい一敗も、成長の1ページに書き換える。西武のドラフト1位ルーキー・小島大河捕手(22)は5日のロッテ戦(ZOZOマリン)に「3番・捕手」で2試合ぶりに先発出場。母校・明大でバッテリーを組んだ同級生で相手先発・毛利海大投手(22)との3打席はいずれも凡退した。守っては8回までマスクをかぶり、9回の打席で代打を送られて交代。チームは0―8で大敗し、首位ソフトバンクに優勝マジック「37」の点灯を許した。チームは2位を守ったが、首位とのゲーム差は8に広がった。
それでもルーキー捕手は、プロの世界で〝書く〟ことを力に変えている。小島はチーム最多の51試合で先発マスクをかぶり、打撃でも40試合で3~6番を任されてきた。5日終了時点で打率2割5分、20打点、4本塁打。1年目から攻守の中心として経験を積む若武者には「高校時代からずっと続けています」と話すルーティンがある。
「試合や練習で、どういうことやったのか、しっかりずっと書いて、ノートに書きとめて。試合が終われば、ひと通り、振り返ります。守備、打撃、両方」と、日々の出来事や取り組んだ課題を書きつづっている。いわば「野球日誌」だが、プロ入り後は捕手という役割の特性から「守備は各球団用のノートがあるので、それに。バッターのほうは、自分の(守備用より)小さいやつに」と、複数冊を使い分けるようになった。
「高校時代のモノもずっと持っていますし、その時々でどういうことやったのか。今年はまだそんなに見返していないですが、何年か後には、見返させるように」。日誌は、その時々の自分を未来へ残すための蓄積でもある。開幕から一軍に名を連ね、チームが100試合を超えた中、打撃用ノートはプロ1冊目を書き終え、次の1冊へ進んだ。
チームメートでドラフト2位の岩城や毛利とともに、今季のパ・リーグ新人王候補にも挙がる。西武の野手では過去に石毛宏典、清原和博、小関竜也、源田壮亮らが受賞したが、捕手なら球団史上初。球界でも1984年の阪急・藤田浩雅以来、42年ぶりの快挙となる。大敗の反省もノートに刻み、残り試合でアップデートを重ねながら球史に名を残したい。












