やはり狭き門なのだろう。MLBに多くの有力選手を輩出しているNPBの各球場には、今季もメジャースカウトたちがバックネット裏から鋭い目を光らせている。
早ければ今オフにも投手では平良(西武)、野手では佐藤(阪神)らが渡米する可能性がある一方、複数のMLBスカウトが「思ったよりも伸び悩んだね…」と肩を落としているのが、2021年の東京五輪や23年の第5回WBCに出場した日本代表メンバーたちについてだ。
五輪組では伊藤大海投手(28=日本ハム)や森下暢仁投手(28=広島)、WBC組では高橋宏斗投手(23=中日)ら右の先発タイプが将来的な米球界挑戦の意思を示し、スカウトたちも視察を重ねてきた。3日時点の主な今季成績として伊藤は8勝5敗&防御率3・29、森下は5勝6敗&防御率4・52、高橋は2勝6敗&防御率3・93をマークしている。ただ、当初抱いていた期待には届いていないのが実情だという。
常にチェックしてきたMLBスカウトの一人は「まだ山本(現ドジャース)がオリックスで投げていた頃からだからね。彼らも20代前半でチームのエース格で、代表でも主力で投げていた。それだけに、山本の次には彼らの時代が必ず来るものと思っていた」と回想しつつ「(23年オフの)移籍当時の山本ほどの評価にはまだ程遠い…」と冷静に〝現在地〟を冷静に受け止めている。
その理由は三者三様というが「共通して言える」と指摘したのが、直球の平均球速が頭打ちの傾向がある点だ。
「メジャーでもこの4、5年でさらに球速の高速化が進んだ。直球は平均で150キロ以上、決め球にもなる変化球を2つ以上持っていないと年間を通じて先発投手をまっとうすることが難しい時代。もちろん、その前提の中でそれぞれの球種のコマンド(制球力)も必須。そう考えると、彼らにはそのどちらもまだまだ足りない部分が多いよね」
28歳のシーズンを送る伊藤や森下の2人には、早ければ今オフに海外移籍の選択肢が浮上するが…。忖度なしのスカウトたちの本音は現状ではシビアなものとなっている。












