ナ・リーグのMVPを巡る争いがいよいよ混沌としてきた。ドジャース・大谷翔平投手(32)が9月上旬にも投手復帰できる見通しとなり、唯一の対抗馬だったカブスのPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)が劣勢に転じると23日(日本時間24日)に報じられた。
大谷は左ヒザの炎症の影響で最後にマウンドに上がったのは7月3日(同4日)のパドレス戦。その後は打者としてだけプレーし、投手としては治療やリハビリに専念する〝一刀流〟となっていた。そのため、野手としての比較がメインとなり、打撃成績は両者とも高次元でほぼ互角、守備に就かない大谷を〝不利〟とみなす米報道も相次いだ。カブスのレジェンド、サミー・ソーサ氏が「大谷翔平は史上最高の選手の一人だ」と認めつつも「今年のMVPはシカゴに目を向けることになるだろう。ピートがチームを引っ張ってきた姿や今季の活躍ぶりを見れば、MVPになるチャンスが大いにある」と占っていた。
ところが、大谷はオープナーとはいえ今季中にマウンドに戻る道筋が立ち、再び風向きが変わり始めているようだ。国際メディア「スポーツキーダ」は〝PCA推し〟の風潮に「MVP受賞の望みが急速に薄れつつある」と報じ「PCAはもう終わりだ」「PCAがMVPを受賞する可能性は彼(大谷)が1球を投げるたびにどんどん小さくなっていく」と絶望するファンの声を伝えた。
大谷は打率2割8分8厘、30本塁打、80打点でOPS0・935。PCAも2割8分1厘、33本塁打、83打点、OPS0・938に加えて32盗塁で「30―30」もクリアし、甲乙つけがたい打撃成績を誇る。投打の大谷か、攻守のPCAか…。異次元のMVPレースは最後までもつれそうだ。












