MLB1年目からド級の快進撃を続けるホワイトソックス・村上宗隆内野手(26)に強力な援軍がやって来るかもしれない。故郷・熊本の大人気キャラクター「くまモン」だ。村上は長らく低迷したチームを激変させた象徴となり、球団側は水面下で交渉を進めていることを認めた。シカゴでの合体が実現すれば被災した地元に明るいニュースを届けられることにもなり、今後の動向が注目される。
村上は23日(日本時間24日)までの95試合に出場し、打率2割2分3厘ながら29本塁打、58打点を記録。右太もも裏の肉離れで1か月半近く離脱したものの、本塁打数は堂々のア・リーグ5位タイで、エンゼルス時代の大谷(ドジャース)が2018年にマークした日本選手のルーキーイヤーの最多本塁打記録を軽々と更新した。
何より村上の加入がもたらした化学反応がすさまじかった。圧倒的な打棒とリーダーシップがナインを奮起させ、昨季まで3年連続で100敗以上を喫したチームは地区首位を爆走。借金地獄から一転してライバル球団を次々と蹴落とす下克上は、近年まれに見るサクセスストーリーとして米球界に衝撃を与え続けている。
そこで同郷のくまモンだ。ホワイトソックスの地元紙「シカゴ・サン・タイムズ」が「村上宗隆の故郷で愛されるマスコット『くまモン』がゲスト出演の候補として検討されている」とシカゴで〝初合体〟する可能性があると報じた。同紙は球団のマーケティング責任者であるブルックス・ボイヤー氏を直撃。すると「どの選手でも全員を満足させようと思っています」と打ち明け「吉本スポーツというグループから提案を受けています。彼らはすでにこのコンセプトを提案してきていて、今まさに見ているところです。頰が赤いクマのことです」と答えて交渉を認めた。
村上は昨オフ、入団に際して球団側に本拠地球場のトイレにウォッシュレットを取り付けるように依頼した。日本では一般的となっているが、新たなホームとなる場所でも快適に過ごせるように設置に向けて尽力した一人がボイヤー氏だった。行動力は折り紙付きだ。
また、くまモンのシカゴ登場についてボイヤー氏は「日本の人たちは非常に強い思いを抱いている」と並々ならぬ熱意を感じ取っているといい「選手たちが故郷を思い出せるような親しみやすいものを通じて、少しでも安らぎを得られるなら、我々は選手一人ひとりのためにできることは何でもやりたい」と前向きに話している。
7月26日(同27日)のアストロズ戦では村上にとって初の「ボブルヘッドデー」が開催された。これも球団側がチームの顔として認めた証し。ファーストピッチ・セレモニーに両親が登場した記念試合で村上は2本塁打を含む3安打、メジャーで自己最多となる6打点の大暴れを見せた。「父ちゃん、母ちゃん。やったよ~」とスタンドに手を振り、誰もが望んだストーリーを体現してしまうのが超一流だ。
一方、くまモンは昨年12月に村上の移籍が決定し「な、なんと!! 熊本が生んだスーパープロ野球選手・村上宗隆選手の移籍先がシカゴ・ホワイトソックスに決定したモーン! 来年は、ボクも応援ばしにアメリカ出張かモン!? さっそく知事に相談だモン☆ムネさーん、メジャーリーグでもエイエイモーン!」とノリノリで公式Xに投稿していたが…。
村上の大活躍でくまモンも念願の(?)海外出張をできるかもしれない。
【熊本復興へ支援活動】村上は故郷を襲った「令和8年熊本地震」の復興に向けて支援活動も行っている。
すでに自身のインスタグラムで1000万円を寄付したことを報告し、今月31日まで受注販売する限定キャップの売り上げの一部も寄付するとしている。2016年の熊本地震では高校2年で自身も被災。「その時は野球ができなかったり、高校が休校になったりと、苦しい経験をしましたが、その時に支えていただいたボランティアの皆様、寄付をしていただいた方々にすごく感謝していますし、受け取った恩を返していきたいと思っています」とつづっていた。
物理的な距離は離れても思いは一つ。「活気あふれる熊本に戻ることを心から願っております」。なお、村上はヤクルト在籍時の21年に吉本興業とマネジメント契約を結んでいる。













