宿敵をなぎ倒して今度こそ首位独走へ――。阪神が28日からの巨人3連戦(甲子園)に向けて先発ローテを再編し、鉄壁の布陣で臨む。

 先陣を切るのは今季の開幕投手も任された村上頌樹投手(28)だ。後半戦は火曜日を任されてきたが、25日の中日戦(バンテリン)ではなく伝統の一戦の初戦に回る。「もう一戦一戦、目の前の試合を勝つことが大事だと思うので。その積み重ねが最後に優勝につながればいいと思う。そういう意識でやっていければ」。勝負どころでの大役となるが、プレッシャーを感じることなく自らの仕事をまっとうする構えだ。

 さらに巨人との3連戦には好相性の大竹、高橋も控える。今季12勝を挙げ〝エース左腕〟となった高橋は23日のDeNA戦(横浜)で5回6安打1失点と粘投。4回には打者走者交錯するアクシデントにも見舞われたが、大事には至らず次回登板へ向けて調整を続けている。

〝初戦〟の28日先発が濃厚の阪神・村上頌樹
〝初戦〟の28日先発が濃厚の阪神・村上頌樹

 虎がここまで〝打倒G〟にこだわるのには、ワケがある。打線では主要打撃3部門の打率、本塁打、打点で佐藤、森下が1、2位を独占するなどリーグ屈指の破壊力を誇る。さらに村上、高橋、才木ら実績十分の先発陣に加え、速球派右腕の工藤、木下ら中継ぎ陣も台頭した。

 そんな圧倒的な戦力を持ちながらも、2位・巨人とは24日時点で3・5ゲーム差。直接対決で3連勝を飾ったかと思えば、リーグ下位の広島、中日を相手に白星を取りこぼすなどもどかしい戦いを続けてきた。

 それならば、食い下がるライバルを直接叩いて引き離すしかない。シーズンも残り30試合あまり。ペナントの行方を大きく左右する3連戦に向けて通常のローテを動かしてでも村上を初戦にぶつけ、大竹、高橋へと続くローテで引導を渡す構えだ。

 藤川監督の下、悲願の連覇を狙う阪神。勝負の3連戦で宿敵を一気に突き放し、長らく続いた混戦にいよいよ終止符を打つ。