阪神は21日のDeNA戦(横浜)に4―1で勝利。森下&佐藤の看板長距離砲がそろって30号到達となるアーチをマークし、接戦をもぎとった。
打線の火力以上に勝敗を分けたのは、ブルペンの質と量だ。先発ルーカスが5回5安打1失点と最低限のゲームメークを果たすと、虎ベンチは6回から継投策へ移行。木下→及川→ドリスと自慢の中継ぎ陣を惜しみなく投入し、9回のマウンドを託されたのはプロ2年目右腕の工藤泰成投手(24)。最速163キロを誇る直球を軸にした投球で、最後のイニングを無安打無四死球2奪三振と完全制圧し、ゲームをクローズした。
四国ILから2024年ドラフト会議で育成1位入団した雑草男は、今や虎ブルペンに欠かすことができない存在だ。今季ここまで40試合の救援登板で3勝0敗3セーブ10ホールド。防御率1・05と出色の成績を残しており、夏場以降はセーブシチュエーションの最終回を任される試合も増えてきた。
支配下登録を勝ち取った1年目の昨季は一軍登板イニングが16回1/3にとどまったこともあり、工藤は今季も新人王の有資格者。最大のライバルは巨人の2年目・浦田俊輔内野手(23)とみられている。G打線のリードオフマンを務める23歳はセ・5位の打率2割8分5厘と好成績をマーク。盗塁数も同1位の32とタイトル獲得すら視野に入っている。
投打の違いこそあれ遜色ない活躍を披露しているTGの新鋭2人。新人王争いの行方について球界関係者は「このままいけば、どちらのチームがペナントを制するかが重要になってくるだろう」と予想する。軍配が工藤に上がれば、独立リーグ出身の選手としては初の快挙になる。
阪神らしい〝ブルペンで勝つ〟一戦を終えた工藤は「みんなでつないだ勝利です」と筋肉で盛り上がった分厚い胸を張る。超変革路線で近年のドラフトに大成功している猛虎だが、雑草男の快挙達成はなるか――。













