まさに青天のへきれきだった。ドジャースからツインズへ移籍したアンソニー・バンダ投手(32)が古巣を離れた際の本音を明かし、その率直すぎる言葉が波紋を広げている。

 米メディア「ヤードバーカー」によれば、バンダはポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演し、2月上旬にドジャースからDFAを告げられた際の心境を「言葉が出なかった。ショックが大きかった」と吐露。トレードの可能性自体は覚悟していたものの、いったん40人枠から外される形で整理されたことには強い衝撃を受けたという。ドジャースは2月6日(同7日)にベン・ロートベット捕手(28)を再獲得(現地時間2月11日に再びDFAとなり、同15日にメッツへ移籍)し、その際にバンダをDFA。その後、2月12日(同13日)にツインズへ国際ボーナスプールマネーとの交換でトレードした。

 もっとも、バンダが古巣に恨み節を並べたわけではない。むしろ「個人的に受け止めるべきではない」「素晴らしい人たちがいる組織だ」などと球団への感謝を口にし、2度の世界一を経験させてくれたドジャースを高く評価した。ビジネスとして割り切りながらも、ショックと感謝が同居する〝複雑な別れ〟だったと言えそうだ。

 そして再出発の舞台となるツインズでは、意外にも立場は悪くない。MLB公式サイトなどによれば、ツインズはバンダを獲得し、新任のデレク・シェルトン監督(55)の下でブルペン再整備を進めている。パイレーツ時代にバンダを知る指揮官との再会も追い風で、ドジャースでは左腕層の厚さに埋もれかけた男が、今度はミネソタで重要な中継ぎの一角を担う可能性がある。

 名門での成功を経て、まさかのDFAに絶句。それでも前を向く32歳左腕の再起は、日本のファンにとっても興味深い〝第二章〟になりそうだ。