苦手意識は、知らないところから消えていく。巨人は24日に予定されていた広島戦(マツダ)が降雨のため中止となり、次戦は26日のDeNA戦(横浜)に回ることになった。
前日23日の同カードでは、戸郷が7回途中3失点で今季4勝目。打線も交流戦から好調を維持する松本が4打数3安打2打点と暴れ、計9安打7得点で7―3と快勝した。投打がかみ合った巨人は、阪神と並ぶリーグ首位タイに浮上。前半戦の終盤へ向かう中、ナインの疲労を考えれば、今回の中止はひと息つける雨にもなりそうだ。
橋上秀樹監督代行(60)は「恵みかどうかは分かりませんが、天気が悪いので仕方ありませんね」と笑みを見せた。前日の試合でコンディションを考慮されてベンチ外だった大勢についても「問題ありません。登板間隔は4日ほど空く感じになりますし、いいリフレッシュになるのではないでしょうか」と説明。降雨中止を前向きに受け止めた。
試合は流れたが、前日に〝鬼門〟マツダスタジアムで白星をつかんだ意味は小さくない。昨季の巨人は同球場で2勝10敗と大きく負け越し、何度も辛酸をなめた。今季はここまで3試合の開催ながら2勝1敗。早くも昨季の勝ち星に並び、苦手の色は薄まりつつある。
では、何が変わったのか。チーム関係者は「今年は新しい顔ぶれも多い。以前のような潜在的な嫌なイメージを持っている選手が少ないことは、理由の一つかもしれない」と分析する。
実際、5月26日から指揮を執る橋上代行も「よくマツダとは相性が悪いと言われますが、私自身は長くやっているわけではないので実感がありません。何が関連してそう言われているのかも分かりません」と受け流した。23日の勝利の立役者となった松本も「経験していないので、何とも思っていません。いつも通りです。雰囲気の部分はあるのかもしれませんが、分かりません」と平然としていた。
近年の巨人にとって、マツダスタジアムは重苦しい記憶が積み重なった場所だった。ただ、顔ぶれが変われば、空気も変わる。首位争いに食らいつく今季のチームは、鬼門そのものを過去の話に変えようとしている。












