首位奪回への答えは、指揮官の頭の中に詰まっている。巨人は22日現在、首位・阪神に1ゲーム差で迫るリーグ2位。3位・ヤクルトも0・5ゲーム差に詰め寄り、首位から3位まで1・5ゲーム差の三つどもえとなっている。混戦を抜け出すカギは、橋上秀樹監督代行(60)の〝インプット力〟にありそうだ。
首位で迎えた19日からの中日3連戦(東京ドーム)は1勝2敗と負け越し、2位に陥落した。それでも上位戦線には踏みとどまり、23日からは鬼門・マツダスタジアムでの広島2連戦に臨む。
阿部前監督の辞任に伴い、5月26日から急きょ指揮を託された橋上監督代行。青天のへきれきともいえる就任だったが、交流戦は10勝6敗2分けで12球団中4位。セ球団では唯一の勝ち越しで、一気にリーグ首位まで押し上げた。
一進一退の首位争いを粘り強く戦えている背景には、橋上監督代行の〝ほぼ24時間野球漬け生活〟がある。遠征先の宿舎や移動中の空き時間を、映画鑑賞や読書などリフレッシュに充てる首脳陣、選手も多い。だが、橋上監督代行は違う。本人いわく「タブレットで自分のチームのいろいろな映像を見ています。やはり気になるところは、目を通しておきたいタイプなので。気になったものは、ガーッと集中して見ますね」と、時間さえあれば映像とデータの整理に没頭しているという。
そして「昔から趣味がないもので…。何かやりたいとは思うんですけど。つまらないですよね」と白い歯をのぞかせつつ謙遜するが「ぼーっとしていることはないですね。基本的に何かはしています」とも明かす。
敵地・広島への約4時間の移動中も、巨人、広島両軍の映像やデータに目を凝らし、攻略への思考を巡らせた。故・野村克也監督からID野球をたたき込まれたまな弟子。脳内に蓄積した膨大な情報をどう采配に落とし込むか。橋上巨人の逆襲は、そこにかかっている。












