巨人が29日の日本ハム戦(エスコン)に4―2で勝利。橋上秀樹監督代行(60)は27日のソフトバンク戦以来2試合ぶりとなる2勝目を挙げた。
投打で執念を見せつけた。先発・井上は強力な日本ハム打線相手に5回2失点とゲームメーク。打っては初回に3番・丸&5番・大城のベテランコンビがそろって適時打を放ち2点を先制すると、2―2の5回には主砲・ダルベックの一打で勝ち越しに成功。6回には松本が古巣相手の恩返しとなる適時打を放ち点差をさらに広げると、救援陣もリードを守り切って勝利を決めた。
橋上監督代行は「普段はやりなれないDHなんですけど、状態の良さをそのまま出してくれたんで、非常に良かったですね」とDHで結果を出した大城をたたえると、「移動ゲームで大変だったんですけど、1戦目を取れましたんでね。なんとか勝ち越せるように明日も頑張りたいと思います」とカード勝ち越しを誓った。
新体制になって以降、ここまで2勝2敗と勝率は五分でありながらも、1試合平均9安打4得点と課題の打線は早くも改善の兆しが見えてきた橋上巨人。「後輩」である阿部前監督の電撃辞任に伴い巡ってきた代役なだけに「いろんな複雑な心境がある」といまだ葛藤とも戦っている新指揮官ではあるが、確かな存在感を発揮しつつある。
試合中には監督席にはあえて座らず、各コーチらと常に輪を作りながら意見交換。リアルタイムでの情報収集に余念がない。ただ、それは試合中に限った話ではない。
チーム関係者は「橋上さんはコーチ陣、選手、スタッフ、とにかくありとあらゆる人と日常的にコミュニケーションを取って、膨大な量の意見を聞いている。その上、聞いた話は絶対に否定せず、必ず1回受け止めるのが橋上さんの特徴。その態度は常に冷静だし、まさにジェントルマンだよ」と橋上監督代行の意外な素顔を告白。
さらには「すべて聞いた上で、その意見の『根拠』について説明をちゃんと求める。ただ聞いて終わるだけじゃなくて、データの信頼性についてしっかりと追及するところはやはり〝野村チルドレン〟なんだなと思うね」と感嘆の声も漏らした。
不測の事態に陥った巨人だが、徐々に落ち着きも取り戻してきた。橋上新体制の元、チームはより結束を高めていくことができるのか、注目を集めそうだ。












