ドジャース・大谷翔平投手(32)が今年もナ・リーグMVPの受賞が確実視されている。
二刀流でシーズンを完走する計画が持ち上がった時点で有力視されていたが、実際に開幕から投打で活躍を続けたことでもはや賞レースの形も成していないのが実情だ。前半戦を終えて投手として14試合に先発して8勝2敗、防御率1・79。打者としても出場した92試合で打率2割9分3厘、22本塁打、58打点、OPS0・953と投打のどちらでもトップレベルの成績を残している。
二刀流戦士・大谷が健在である限り、MVPも鉄壁の牙城。この独占状態にカブスのPCAことピート・クローアームストロング外野手(24)は14日(日本時間15日)、オールスター戦前に「さっき何人かのチームメートに『彼の王座を奪ってやりたいよ』って話していたんだけど、オフシーズンに投球解析ラボにでも通わない限り、どうすればいいのか分からないな。クローザーにでもなって、それが勝率アップになるのか試してみるよ」とジョーク交じりに「ESPN」などの米メディアに語った。
今季のPCAは96試合で打率2割9分1厘、21本塁打、53打点、OPS0・917の好成績。しかし、打撃だけでも大谷をわずかに下回り、相手は投手としても結果を残している。詰まるところ、少なくとも大谷と同じ二刀流の土俵に上がらない限り、太刀打ちできないと考えているようだ。
米メディア「クラッチ・ポインツ」は「PCAは投球について冗談を言っているが、現実問題としてナ・リーグでMVPを獲得するにはそれ(二刀流)が必要なのかもしれない」と同調。とはいえ、メジャーリーガーといえどもすぐに飛び込める道ではない。同メディアは「野手であれば、70本塁打や40本塁打―40盗塁を達成したりすれば受賞の根拠になるかもしれないが、大谷が打撃と投球の両方で圧倒的な活躍を見せている現状では、単に『非常に良いシーズン』を送っただけでは、ナ・リーグのMVPを獲得することは到底考えられない」と占った。
シーズン70発以上は2001年のボンズ(73本塁打)と1998年のマグワイア(70本塁打)の2人だけ。「40―40」は24年の大谷や23年のアクーニャら6人だ。そして「50―50」の達成者は周知の通り歴史上、大谷しかいない。仮に〝条件〟をクリアしても前例がないだけに二刀流の大谷を上回れるかは不透明。「1強時代」はまだまだ続きそうだ。












