ドジャースでひと筋に生きたクレイトン・カーショー投手(37)が1日(日本時間2日)、劇的な幕切れで18年間の現役生活に終止符を打った。

 9月に今年限りでの引退を表明したMLB通算223勝左腕は、ポストシーズンではチームのリリーフ不安からブルペン待機。ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)では延長18回までもつれた第3戦の8番手で登板し、延長12回二死満塁のピンチでルークスを二ゴロに打ち取って無失点でしのいだ。

 そして、敵地トロントで行われたこの日の第7戦では試合終盤にブルペンで肩もつくったが、エースの山本由伸投手(27)が9回途中から延長11回まで投げ抜いて、WS連覇を達成。負けたら終わりの崖っぷちから2連勝を飾り、カーショーは最後の花道をWS王者として終えることができた。

 カーショーは米放送局「FOX」で、遊ゴロ併殺でゲームセットとなった瞬間も登板に向けて準備していたといい「背を向けていた」と明かした上で「ウオーミングアップをしていたら、案の定、ダブルプレーで試合終了。(試合が続いていたら)次の打者は抑えられたかもしれない」と準備万端だったようだ。

シャンパンファイトで、はっちゃけまくりのドジャース・カーショー(ロイター)
シャンパンファイトで、はっちゃけまくりのドジャース・カーショー(ロイター)

 とはいえ、山本が不慣れな救援登板にもかかわらず、試合をきっちりと終わらせてくれた。試合後には山本が「今までで一番強いハグをしていただきました。頑張ってよかった」とカーショーの〝強烈ハグ〟を喜んでいた。

 敵地のロジャース・センターからは、カーショーに「殿堂入り」のコールも沸き起こった。最高の形で節目を迎えた左腕は「すべてに感謝している。いい時も悪い時も、故障も、出だし不調も、ポストシーズンの不振も…。野球人生において、これほどまでに想像を超えるものになるとは思っていなかった」と感無量で「なんて終わり方だ!」と思いを吐き出した。

 これ以上ない形で仲間たちに送り出されたカーショーが新たな道を歩みだす。