ホワイトソックスの村上宗隆内野手(26)が早くもドジャースの大谷翔平投手(31)を超えた――。開幕から37試合でメジャー2位の13本塁打は昨年の大谷の55発を上回るシーズン61本ペースだ。メジャー移籍時の低評価を吹き飛ばす活躍にMLB公式サイトは第3回打者パワーランキングでは6位に選出した。一部のSNSでは「オオタニより上だ」という声も上がっている。さすがに気が早いが、MLB公式X(旧ツイッター)が投稿しているホームラン動画の閲覧数ではすでに圧勝している。

 豪快なアーチの量産とともに村上の人気と注目度は全米で急上昇している。本塁打の平均飛距離413フィート(約125・9メートル)でメジャー25位だが、記憶に残る一発が多い。4月22日(同23日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で放った10号は今季自己最長の飛距離451フィート(約137・5メートル)でメジャー12位。これを含めて飛距離425フィート(約130メートル)以上の超特大弾を6本記録している。

 また、今季の本塁打の自己最速は4月17日(同18日)の6号と同19日(同20日)の8号の114・1マイル(約183・6キロ)。MLB公式サイトのサラ・ラングス氏によると今季打球速度114マイル(約183・5キロ)以上の本塁打を2本放っているのは村上一人だけ。

 飛距離、打球速度だけではなく、打球角度もすごい。同27日(同28日)に放った12号の打球角度は驚異の48度。2015年のスタットキャスト導入後、角度48度以上の本塁打は20本しかない。超レア弾だ。

 これまで“規格外”は大谷を形容する言葉だったが現時点では村上の一発に対する表現になっている。MLB公式Xがホームラン動画を投稿すると閲覧数はすぐに100万回を突破する。メジャー単独トップに立った14号2ランは250万回、13号3ランは1時間ほどで100万回を突破し、350万回だ。アーロン・ジャッジ外野手(34)が6日(同7日)に放ったメジャートップの15号は24時間でやっと100万回だ。

 初の満塁弾だった6号は520万回、9号は380万回、5試合連発となった10号は340万回、11号は330万回、高角度の12号は320万回、8号は250万回だ。さらに12号を放って万歳した村上の写真とともにエンゼルス戦に8―7で勝ったことを投稿すると760万回! 閲覧数も規格外だ。村上の一発がそれだけ全米のファンに衝撃を与えている証明だろう。

 大谷は昨年、本塁打を放つとMLB公式Xは即座にトップにピン留めし、閲覧回数は1時間で100万超えが常だった。しかし、今季は注目度が下がっているのか、衝撃的な当たりがないのか6本塁打しているがほとんど伸びない。

 元巨人のマイコラスのチェンジアップを捉えた今季1号(100万回)、元巨人の左腕グリフィンから放った打球速度114・6マイル(約184・4キロ)、飛距離438フィート(約133・5メートル)の2号(86万5000回)、3号(100万回)、4号(55万3000回)、初回にサイ・ヤング賞2度の右腕デグロムの初球を捉えた5号(99万7000回)、6号(52万4000回)と100万回超は2本だけ。

 大谷の本塁打で最も閲覧されたのはドジャース公式Xが投稿した6号で190万回。「二刀流選手登録」を巡って舌戦に発展したカブス戦での一発に「Ohtani rule?Ohtani rules(大谷ルール?大谷がルール)」と添えて話題になった。

 今後、大谷がアーチを量産すれば“逆転”するかもしれないが、現時点で全米のファンが注目しているのはユニコーンより村神様の一発だ。