ドジャースが1日(日本時間2日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第7戦を6―5で制し、連覇を成し遂げたチームは敵地トロントでのシャンパンファイトに沸いた。

 ジリジリと追い上げてもなかなか追い越せない展開が続いた中、同点の延長11回にスミスが左翼へ待望の勝ち越しソロ。この虎の子の1点を9回途中から登板したエース・山本とのコンビで死守し、2年連続の頂点にたどり着いた。

 第5戦を終えた時点で2勝3敗で王手をかけられながら、アウェーの敵地で連勝を飾って大逆転。最後の最後にうっちゃっただけにナインの喜びも〝倍増〟したが、歓喜の輪に加われなかったのがアレックス・ベシア投手(29)だった。

 今季も68試合に登板する鉄腕ぶりを見せつけたが、WS直前で「家庭の深刻な事情」によってロースターから外れ、チームからも離脱。詳しい状況は球団も発表していないが、この日の試合前にロバーツ監督は「アレックスと(夫人の)ケイラが経験したこと、その悲劇は胸が張り裂けるという表現でも十分ではない」と、ただならぬ事態であることをうかがわせた。

 ドジャースの救援陣は、無念の思いをくむように帽子の横に小さくベシアの背番号「51」をつけて試合に臨んだが、相手のブルージェイズのバシットらリリーフ陣も「51」を記した。ドジャース側も第6戦が終わるまで相手の〝無言のエール〟に気づかなかったというが、指揮官は「お互いへの尊敬と愛情の深さを物語っている」と話していた。

 米メディア「Parade」は「第3戦までにドジャースの投手数人がベシアの番号を帽子につけ、この動きはシリーズ終了まで続いた。第6戦ではブルージェイズの救援投手たちもベシアの番号を加えた」と一連の現象を追い「ベシアと妻のケイラはドジャースの(欠場)発表以前に第1子を妊娠していた」と伝えている。