ドジャースが6日(日本時間7日)に敵地フィラデルフィアで行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦を4―3で逃げ切った。

 この試合では9回の投手起用が物議を醸し、ロバーツ監督が3点リードの場面で送り出したトライネンがいきなりの3連打を食らって2失点。その後のピンチの連続をベシア、佐々木でどうにかしのぎ、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 トライネンの背信投球で球場内はまさに押せ押せムード。わずか2球で2セーブ目を記録した佐々木の強心臓ぶりも注目されたが、すさまじいプレッシャーはバックを守る守備陣も同じだった。最後の打球を処理した二塁手・エドマンの一塁送球はワンバウンド。余裕をもってアウトにできるタイミングだったが、手元に狂いが生じた。

 場面は二死一、三塁で一塁手のフレディ・フリーマン内野手(36)がボールをそらしていれば、同点は確実。ピンチが拡大し、サヨナラ負けしていた可能性もあった。フリーマンは体勢を崩したもののミットに収めたボールを離すことなく、グラウンドに倒れ込んだままゲームセットを迎える珍しいシーンとなった。

 米老舗スポーツ誌「SI」は「ドジャースを救ったのはフリーマンの一塁守備だったかもしれない。ゴールドグラブ賞受賞者のフリーマンが予期せぬ衝撃に対処し、勝利を確定させた」「経験が浅い一塁手なら苦労したかもしれないが、36歳のフリーマンは冷静沈着だった」と絶賛。また「アウトキック」も「フリーマンがエドマンを助けた。まさにヒーローとなった瞬間だった。フリーマンによる完璧なアウトを取れなければ、シリーズの流れが変わってしまう可能性もあった」とこちらも文句なしだった。

 守備の名手に贈られるゴールドグラブ賞で、フリーマンは2018年に一塁手部門で受賞。キャリアを重ねても試合前にハンドリングの練習を欠かさず行っており、まさに努力のたまものが重要な場面で生かされた格好だ。

 昨年のワールドシリーズではMVPに輝いたフリーマン。攻守での活躍は今後も欠かせない。