若獅子を育てるだけでは、もう秋を迎えられない。西武は7日、ベルーナドームで首位・ソフトバンクに2―5で敗れ、3連敗。2位から3位に転落し、首位とのゲーム差は8・5に広がった。2位・日本ハムとは1差となり、優勝争いだけでなくCS争いも予断を許さない状況となった。
1―1の7回、2番手の森脇が代打・柳町に勝ち越しの2点三塁打を浴び、8回には3番手の佐藤隼が2失点。打線もソフトバンク投手陣に13三振を喫し、2得点に終わった。西口監督は救援陣が打たれた場面を振り返った上で「ここ最近、あまりチャンスを作れていない。明日は何とかしたい」と攻撃陣にも奮起を求めた。
残り41試合。首脳陣は野手起用にも勝負色を強めている。この日、プロ25年目の中村剛也内野手(42)を今季初昇格させ、4番で即先発。本塁打王6度、打点王4度の百戦錬磨をこの時期に登用した背景には、ここまで「育成」も兼ねて我慢強く起用してきた若手への〝メッセージ〟も込められているようだ。
今カード前、仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(54)は「ずっと出ている選手が何人かいて、何で、ずっと出ているのかっていうのを考えてもらわないと。試合に、たくさん出してもらっている選手は、調子がよくなくても、よくするチャンスはたくさんがある。でも、これがスタメンでなく、出たり出なかったりになると、そういったきっかけ掴めるチャンスも減る」と話し、今後は先発機会が減る選手も出てくることを示唆していた。
この日の打線は1~3番にカナリオ、林安可、ネビンを並べ、4番に最年長の中村。長打力という「個の力」に活路を求める一方、若手では5番の渡部が名を連ねた。若手中心の底上げから、外国人と中堅・ベテランも織り交ぜた勝負布陣へと重心が移りつつある。
故障離脱中の桑原は9月の実戦復帰が見込まれ、長谷川は8月下旬の1軍合流を目指している。首位との差が開き、7年ぶりのリーグ制覇は厳しさを増す一方、CS進出争いは続く。102試合を消化した西口西武は「育成」だけではなく、「勝つため」の実績組登用へとかじを切り始めている模様だ。












