「10月の予行演習」で突きつけられたのは、単なる1敗ではなかった。世界一3連覇を狙うドジャースが24日(日本時間25日)、本拠地でパドレスに2―4で敗れ、3連戦を1勝2敗で負け越した。試合そのものはすでにワイルドカードシリーズ免除を決めた後の一戦。だが、勝敗以上に短期決戦へ向けた〝不吉な数字〟が浮かび上がった。

 米紙「カリフォルニア・ポスト」は24日(同25日)、ドジャースの終盤戦の好調ぶりがパドレスに止められたことで「ワールドシリーズへ向けた大きな懸念が再燃した」と指摘した。

 ドジャースはこの3連戦前まで17試合で14勝。打線、ブルペン、先発陣がようやくかみ合い、地区優勝も決めていた。ただし、その快進撃には落とし穴があった。約1か月にわたってポストシーズン(PS)進出争いをする有力チームとの対戦がなく、日程に恵まれていたのだ。

 パドレスとの顔合わせ自体は7月5日(同6日)以来、約2か月半ぶり。今回はPS進出を自力でつかむため、1球、1点の重みが増した〝短期決戦仕様〟の相手との再戦だった。その勝負どころでシリーズを落とし、ドジャースの弱点が一気にあぶり出された格好だ。

 同紙の集計によれば、今季のドジャースは勝率5割超で現時点のPS進出圏にいるチームに25勝28敗。しかも直近2か月に限れば、衝撃の2勝14敗だ。この間にレッドソックス、カブス、ブレーブスには〝スイープ負け〟。ブルワーズとの4連戦でも1勝しかできなかった。

 攻撃面の数字も不穏だ。パドレス3連戦では初戦の2回に4点を奪って以降、残る25イニングで計6得点。得点圏では25打数4安打に終わった。大谷翔平投手(32)が23日(同24日)に負傷者リスト(IL)から復帰しても、好機で畳みかける勝負強さは戻り切らなかった。

 PSでは、当然ながら弱い相手を選べない。レギュラーシーズン終盤に積み上げた白星が本物だったのか、それとも対戦相手に助けられたものだったのか。地区Vとワイルドカードシリーズ免除を手にしても、強敵に勝ち切れない傾向を抱えたままでは安心できない。3連覇への道で真っ先に消すべきは、この〝強豪アレルギー〟だ。