残暑地獄へのカウントダウンが始まった。阪神は4日のDeNA戦(横浜)に0―1で敗れ、連勝は4でストップ。先発した村上は6回4安打、無四死球で1失点と好投したものの、味方打線の援護に恵まれず6敗目(8勝)を喫した。
ハマの剛腕・尾形の攻略に手を焼いた猛虎打線は、得点圏に走者を進めながら、ベイ守備陣の好守に何度も阻まれて零封負け。攻防の分かれ目で後手に回った藤川球児監督(46)は「また明日ですね」と厳しい表情で、次戦への切り替えを強調した。
2位・巨人も同日の広島戦に敗れたため、2ゲーム差は変わらず。チーム状態が良好なうちに宿敵との差を少しでも広げておきたいところだが、一進一退のジリジリとした真夏の攻防はまだまだ続きそうな気配だ。炎熱の8月が終われば、残暑の大型連戦を強いられる9月が待ち受けている。
悪天候に見舞われ続けてきた今季は、本拠地・甲子園だけでなく、マツダスタジアム、横浜スタジアムなどで7月4日までに計12試合が中止となった。交流戦の3試合は消化したものの、5月21日の中日戦は9月14日に振り替えられ、残る8試合の追加日程は未発表。9月以降に多くが組み込まれる見込みだ。7連戦を超える大型連戦の発生に加え、不規則な移動を強いられる可能性もある。シーズン最大の勝負どころとなる9月の戦いは、選手たちの心身を極限まで追い詰めかねない。
さらに藤川虎にとって不利なのは、9月に現時点で組まれている17試合のうち、屋内球場で戦えるのが12日の巨人戦(東京ドーム)だけという点だ。残る振替対象も甲子園、横浜、マツダなど屋外球場ばかり。「今年も厳しい残暑が続くことが予想されるが、今の強度を維持したまま阪神が143試合を戦い抜くには、今まで以上に分厚い戦力層と投手陣の継続的なケアが必要になるだろう」と球界OBは語る。
チームカラーや伝統も踏まえ〝優勝するには先行逃げ切りが必須〟と多くの球団OBに指摘されてきた西の老舗球団。シーズン最終盤のシビアな9、10月をどのような形で迎えるか。今、この時期の1勝1勝がその答えを大きく左右することを誰よりも理解しているであろう藤川監督の表情からも、優勝争いへ向けた緊張感が色濃くにじみ出ている。












