阪神は3日の広島戦(甲子園)に1―5で敗れ、痛恨の2連敗。先発・大竹が3回8安打5失点と流れをつくれず、打線も鯉投手陣相手に2安打と沈黙した。藤川監督は「(鯉先発・森が)低めに精度高いボールはきていましたんで、振らされている感じがどうしてもあったと思うんですけど。なかなか攻略の糸口が見つけられなかったですね」と悔しげに振り返った。

 序盤からチーム全体が重い空気に飲まれただけでなく、虎の主砲のバットも鳴りを潜めた。佐藤輝明内野手(27)はここまでリーグトップの打率3割3分8厘、49打点、同2位の16本塁打をマークしているが、この日は4打数無安打。

 3試合連続で快音が止まり、試合後も約55分間、報道陣の前に姿を現さなかった。ようやくベンチ裏から出てきた佐藤は「考えごとをしていただけです」とポツリ。いつものように多くは語らぬ口ぶりだったが、チームが首位再浮上のチャンスを逃すとともに自らも結果を出せず思うところがあったのかもしれない。

 さらに試合前にも〝異変〟があった。シートノックには参加せず、一度ベンチ裏へ。詳細については「ちょっといろいろありまして…」と明言を避けたが、キャッチボール中に何らかのアクシデントに見舞われたとみられる。

 それでも円陣に参加しグラウンドへ立つと、無安打に終わったとはいえ試合出場を回避することなく最後までプレー。最後は「チームは負けてますからね。前を向くことが大事なんで、切り替えて頑張ります」と必死に前を向き、球場を後にした。

 昨季は40本塁打&102打点で打撃2冠に輝き、チームを史上最速優勝に導いた虎の背番号8。セ上位3チームが0・5ゲーム差にひしめく中で再び勢いに乗るためにも、虎党も待ち望む主砲の豪快な一振りが欲しいところだ。