思いのほか勝算はあるのかもしれない。昨秋のドラフト会議でソフトバンクから1位指名を受けた米スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)が、2日間にわたる面談と施設見学を終えた。2日は福岡・筑後市のファーム施設を訪問。鷹が誇る育成拠点を直接視察し、NPB最先端の取り組みに触れた。
佐々木は今月中旬に開催される「MLBドラフト」の結果を受けて、進路を決定する方針。メジャー志望の強い若武者は、全米ドラフトを前に「まだまだ不透明なところ、読み切れていないところも多い。あっちの評価も踏まえながら、受け止めながら、責任を持って自分自身と向き合って決めていかなければいけない」と胸中を明かし、運命の瞬間を待つ。
佐々木は先月下旬、指名候補選手の品評会とも呼ばれる「ドラフトコンバイン」に参加。そこで自分の〝現在地〟を確認している。自信を深めたのか、それとも力量不足を感じたのか――。
期間中、有望選手に接触するメジャー球団も多い。候補選手たちは、おおよその序列を把握することができ、進路選択の参考にする。具体的な育成方針をその場で伝えられる選手は、トッププロスペクトの中でもひと握り。上位指名が確約されている選手は参加を見送る。それだけに佐々木本人もある程度の評価はイメージできているはずだ。MLB公式サイトは「7巡目から12巡目」での指名を予想。事実、日米のスカウト陣の間でも同等の評価が多い。
今年のMLBドラフトは、例年に比べて〝不作〟との声もある。米球界関係者の一人は「指名順位に縛られず、自分の力量をどれだけ客観的に把握できているかが大事。その上で米球界でステップアップしていくイメージを描けるか」と指摘。ドラフトコンバイン以降、メジャー球団の佐々木への接触の有無は鷹陣営も把握できている。
佐々木の最終目標はメジャーの主軸クラス。最適なルートは何か…。吉報の予感が漂い始めている。












