昨秋ドラフト会議でソフトバンクが1位指名したスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(21)が29日に一時帰国し、羽田空港で取材に応じた。進路を熟考中の佐々木は、来月中旬に開催される「MLBドラフト会議」(フィラデルフィア)を前に近日中にソフトバンクとの面談に臨む予定だ。

 佐々木は米2年目となった今季、NCAA(全米大学体育協会)最上位カテゴリーのディビジョン1でも主要カンファレンスの一つであるACC(アトランティックコースト・カンファレンス)で52試合に出場して打率2割6分1厘、16本塁打、47打点。2年連続で全試合出場を果たし、本塁打と打点で昨季を大きく上回る成績を残した。

 5月下旬に全シーズン日程を終了してソフトバンクとの入団交渉が解禁されたが、その後も学業を優先しつつ、26日(日本時間27日)まで行われた全米ドラフト前に指名候補選手がパフォーマンスを披露する「ドラフトコンバイン」に参加。飛距離、打球速度で上位の成績をマークして「長距離砲」の魅力を存分にアピールした。メジャー球団からの上位指名の可能性を広げる執念を最後まで見せて、一時帰国に至った。

 佐々木の「最終目標地点」に到達するための最適ルートは何か。衝撃の指名から8か月、ソフトバンク陣営は練りに練ってきたはずだ。「ホークス経由MLB行き」こそ最適解――。鷹の訴求力がどこまで届くかがカギとなる。佐々木は7月1日から福岡を訪れて球団施設などを見学する予定。面談では熱いラブコールを受けることになる。

交渉に自信を見せる?ソフトバンク・城島健司CBO
交渉に自信を見せる?ソフトバンク・城島健司CBO

 鷹の陣頭指揮を執るのは城島健司CBO。自らも強行指名を受けた末にホークスの門をたたいた過去を持つだけに、用意周到に準備した交渉の結末がどうなるか、野球ファンの興味は尽きない。

 いよいよ本格化する入団交渉。「絶対、明かさない」。ニヤリと笑った城島CBOの手応えは本物か――。