寄り添う姿勢で機をうかがう。昨秋のドラフトでソフトバンクが1位指名した佐々木麟太郎内野手(21)が所属する米スタンフォード大学が20日(日本時間21日)、アトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)プレーオフ2回戦でマイアミ大に2―11で敗れた。これにより佐々木の米2年目のシーズンが終了。同時にソフトバンクは佐々木との入団交渉が可能となった。
レギュラーシーズンは全52試合に出場し打率2割6分1厘、16本塁打、47打点。7月のMLBドラフトを経てのメジャー入りか、ホークス入りか、はたまた大学残留か。その行方には大きな注目が集まっている。
ホークスサイドでは城島CBOがプレーオフに合わせて現地を視察。この日、取材に応じた三笠杉彦GMは「本人にとって重要な決断になると思う。われわれとしてはできるだけの情報であったり意志というものをお伝えして、本人の判断を待つ準備をしたい」と球団としてのスタンスを示した。
鷹としてもできるだけの準備を進めてきた。永井智浩編成育成本部長が「(MLBのドラフトを待つにしても待たないにしても)プレゼンテーションはしたい」と語ったように、球団は佐々木に入団してもらうためのプレゼン資料を作成。その中身には三笠GMも「当然、(ドラフトで)指名してから期間があるわけですから。これで練っていなかったらね」と自信をのぞかせた。
適切なアプローチも適切なタイミングでなければ効果的には作用しない。球団関係者によれば佐々木陣営はまず6月上旬に行われる大学の試験に集中したい意向があるという。「勉学と野球の両立」に重きを置きスタンフォード大に進学した佐々木。どちらも手を抜くことなく多忙な日々を過ごしてきた、そんな佐々木らしさあふれる姿勢を球団側も配慮し、本格的な交渉は試験終了後となる見込みだ。
胸のつかえがない時こそ「熱意ある言葉」は響く。鷹陣営からは「待ち」のスタンスがにじんだ。タイムリミットは7月末。鷹のスタンスは功を奏するか。













