米スタンフォード大で野球と学業の両立を図る佐々木麟太郎内野手(21)の去就が注目されている。すでに昨秋のNPBドラフトではソフトバンクから1位指名。7月にはMLBドラフトも控える中、目利きのスカウトが口にした〝評価〟とは――。

 2024年に花巻東高校を卒業した佐々木は日本でプロや大学に進まず、米国の超難関大学に進学。全米アマチュアの一流どころが集まるNCAA(全米体育協会)所属の同大で2年目のシーズンを終え、出場した52試合で打率2割6分1厘、16本塁打、47打点をマークした。19日(同20日)から始まるACCプレーオフのトーナメントでも同大の主力メンバーとして、カリフォルニア大バークリー校と相まみえる。1年時の昨年は52試合で2割6分9厘、7本塁打、41打点だったことからも、持ち味の長打力に磨きがかかったことは明白だ。

 大学のシーズンとMLBドラフトが終わる7月は、進路を再度熟考するターニングポイントとなる。すでにソフトバンクから指名あいさつも受けているが、佐々木の成長を踏まえてMLB球団がどれほど評価するかも注目される。

 高校時代から佐々木を追いかけてきたMLBスカウトは「大学2年目でパフォーマンスを上げてきたことで、メジャーの評価自体も上がってきていることだけは確か」とし、こう評した。

「昨年のNPBドラフトの頃は、米国では26年MLBドラフトの対象候補としては、4巡目の全体120位のぐらいランク付けだった。このランクの選手のMLBでの契約金額は、一般的に60万~70万ドル(約9500万~1億1000万円)くらい。今後、その評価がどれくらい上がるか。5月にどのMLB球団もリーグを視察し、最終的な指名ランクや考えを決めることになる」

 7月の大学でのシーズンが終了すれば、すでに交渉権を得ているソフトバンクも具体的な入団交渉が可能となる。NPBドラフトで指名した選手とは、出来高を含めて1億5000万円が上限と定められている。

 MLB球団は昨秋からさらに成長した佐々木を、どれほどの順位で評価するのか。条件提示だけがすべてではないものの、佐々木にはプロ野球、メジャー、〝大学残留〟という「3択」が手元に並ぶ。大器の決断が注目される。