ドジャースの勢いを止められるのか。ナ・リーグ西地区の火種が、サンディエゴで一気に燃え上がる。

 ドジャースは17日(日本時間18日)、敵地エンゼルスタジアムでのエンゼルス戦に10―1で大勝し、フリーウェイシリーズを3連勝で締めた。佐々木朗希投手(24)が7回4安打1失点、無四球8奪三振とメジャー自己最高級の快投。4回には大谷翔平投手(31)の2点適時打、アンディ・パヘス外野手(25)の2点適時打などで一挙5点を奪い、終盤にも加点した。3連戦の合計スコアは31―3。29勝18敗でナ・リーグ西地区首位を守り、王者の馬力を見せつけた。

 その直後に待つのが、18日(同19日)から敵地ペトコパークで始まるパドレスとの3連戦だ。パドレスも28勝18敗で同地区2位につけ、ゲーム差はわずか0・5。首位攻防の色合いを帯びる同一区対決は、単なる5月のカードではない。2022年の地区シリーズでパドレスが111勝を挙げたドジャースを撃破して以来、両軍の対立は西海岸の覇権争いそのものになった。

 地元紙「カリフォルニア・ポスト」は、パドレスを新たに預かる見込みのホセ・E・フェリシアーノ氏と妻クワンザ・ジョーンズ氏に焦点を当てた。夫妻は球団株式を39億ドル(6200億円という評価額で取得することで合意。故ピーター・サイドラー・オーナーの下で巨額投資に踏み切り、マニー・マチャド内野手(33)との大型契約やフアン・ソト外野手(27)の獲得でドジャースに牙をむいたパドレスが、再び「打倒ドジャース」の旗を掲げられるか。その答えは新オーナーの資金投入と覚悟にかかっている、というわけだ。

 現状のパドレスは不思議な2位でもある。同紙はチーム打率がメジャー最下位、OPSも下位に沈む攻撃力を指摘。マチャドやフェルナンド・タティスJr.外野手(27)が本来の破壊力を示し切れていない一方で、メイソン・ミラー投手(27)を軸にしたブルペンが支えている。

 ただ、162試合を通じてドジャースと渡り合うには、打線と先発陣の厚みが足りない。だからこそ、今度の3連戦は順位表以上の意味を持つ。新オーナー体制が本気でドジャースを倒しに行くのか、それとも一時の健闘で終わるのか。ペトコパークの3日間は、パドレスの未来を占う試金石にもなる。