ソフトバンクの栗原陵矢内野手(29)が充実の春を過ごしている。今季はここまで全試合に出場し打率2割8分8厘、12本塁打、31打点と本塁打と打点でパ・リーグ2冠を猛進。17日の楽天戦(楽天モバイル)でも先制2ランを含む2安打3打点を記録するなど5月は14試合で7本塁打、16打点、OPS1・099と無双しており、4番として打線をけん引している。
これまでのシーズン最多本塁打は2021年に記録した21本。小久保監督は「そんな数字ぐらい早く超えてほしい」とハッパをかけるが、仮にこのままいけばキャリアハイ更新だけでなく30、40本といった大台も見えてくる。
こうした栗原の打棒爆発を〝条件付き〟で予見していた選手がいる。それが山川だ。4度の本塁打王に輝くなど通算284本のアーチを描いてきた鷹の大砲はシーズンが開幕する前、栗原に期待をかけつつ、こう語っていた。「右中間方向への打球を極めれば本塁打は増えると思う」。長打を増やすために反対方向に意識を置きすぎるのではなく、自分の一番いい打球を追求する。プロの世界で長打を追い求めてきた山川なりの見解だった。
栗原は今季の打席での意識について「タイミングをしっかり合わせて、投手の(球の)軌道をイメージしながら自分が打ちたいところに打つか」と説明。昨年まで見られなかった逆方向への本塁打もあるが、打球方向の意識は「右中間にめがけて打つイメージ」を徹底しているという。プロ入りからこれまでに広角を意識したこともあったというが、「うまくいかなかったので」と現在は〝右中間狙い〟を極めることに集中している。
「爆発条件」通りに本塁打を量産する鷹の新・4番。打線の核として苦しむチームを救う。












