第108回全国高校野球選手権大会の第12日(16日)第4試合はV候補の横浜(神奈川)が、霞ケ浦(茨城)を5―2で下して2年連続8強入りを果たした。
5回に逆転に成功すると、6回から先発の小林(2年)に代わって日米プロ注目のエース・織田翔希投手(3年)が登場。大歓声の中でマウンドに立つと150キロ台の速球を連発し、4イニングを無安打、7奪三振の圧巻投球で締めくくった。
織田は「前回同様に楽しいというか、すごくうれしい。甲子園は慣れましたけど、ああいう歓声はすごくうれしいです。マウンドに上がるだけで(大声援)というのは今までなかった。それだけ見られていると思うし、それを力に変えて、チームの勝利に貢献できればと思う」と汗を拭った。
野手陣も常に大黒柱の織田に笑顔で声を掛け、盛り立てる。村田監督から「マウンドに声を集めなさい。内野手が5人いて、その中で一番高い場所に立っている人を盛り上げなさい」と言われ、公私にわたって〝サポート〟している。
甲子園出場が決まると寮母さんからショートケーキ60個が部員にプレゼントされた。甘党の織田は目の色を変えてなんと8個もペロリと平らげ、周囲は顔を引きつらせながらも笑顔で譲ってあげたという。その姿は〝スイーツ掃除機〟のようだったといい、ある選手は「めちゃめちゃ食べる。消灯前にも甘いものをたくさん食べるんです」と驚いている。
大阪の宿舎に入ると〝強奪事件〟もあった。食事会場にデザートでホイップクリームの乗ったプリンが出されると、1卓7人掛けのテーブルに座った織田の表情が一変。他の仲間のホイップクリームだけを狙い、俊敏に奪い取っていったという。完全に〝アウト〟な行動とはいえ、周囲は「エースなんでみんな〝しょうがないな〟って感じでした」と苦笑いするしかなかった。
おかげで織田は笑顔を絶やさず、存分に力を発揮。松坂大輔氏(元レッドソックス、西武など)を擁した1998年以来、28年ぶりの優勝を狙っている。












