セ2位が確定した巨人は10日から本拠地・東京ドームで3位・DeNAとのCSファーストステージに臨む。

 シーズン最終盤まで優勝争いを繰り広げたが、3日の今季最終戦に敗れて阪神の優勝が決定。2年ぶりとなるV奪回を果たせなかったものの、14年ぶりの日本一に向けてギアを入れ替えていく。まずはレギュラーシーズンで13勝12敗だったDeNAを撃破することが直近のテーマとなる。

 何が起こるか分からない2勝先取の短期決戦。球団OBからは「勝たないといけない試合でベテラン勢を出し惜しみしてはいけない」と、初戦からプロ20年目の坂本勇人内野手(37)や19年目の丸佳浩外野手(37)らをスタメン起用すべきとの声が上がっている。

 今季のチームは積極的に起用された若手選手の躍動も大きかったが、短期決戦には不慣れな面もある。ただ、それだけではなく橋上監督代行が見せた〝温存策〟に疑問を持ったからだという。

 その試合は1日に甲子園で行われた阪神との今季最後の直接対決。1点リードの9回に絶対守護神・マルティネスが同点に追いつかれる誤算から延長戦に突入し、最終的に12回まで5時間5分の死闘を繰り広げても決着がつかず、引き分けに終わった。そして阪神の優勝マジックは「2」に減り、絶望的な2ゲーム差に広がってしまった。

 しかし、ベンチには坂本を残したままで甲斐、皆川、石塚の計4選手は出場機会が回ってこなかった。特に今季の坂本は打率1割7分5厘ながら代打では3割3分3厘。得点圏打率も3割3厘でここぞの場面で勝負強さを発揮してきた。それだけに、打席に立たないまま最後の可能性をかけた大一番がドローで終わってしまったことに〝消化不良〟が否めなかったという。

 ファーストステージは本拠地開催とあってホームアドバンテージを見込めるが、1敗した瞬間に終戦の崖っぷちに立たされる。最後まで阪神を追い詰めた橋上監督代行の決断が注目される。