ソフトバンクの中村晃内野手(36)が3日、今季限りでの現役引退を発表した。プロ19年目の今季はここまで主に代打の切り札として23試合に出場。開幕から打撃の状態が上がらず、打率1割2分9厘と苦しみ、先月9日に出場選手登録を外れていた。
中村晃は2007年の「高校生ドラフト」3位で入団。主力に定着した13年から3年連続で打率3割をクリアし、14年には最多安打のタイトルを獲得した。20年からは一塁手として4年連続でゴールデングラブ賞を受賞。ここまで通算1654試合に出場して打率2割7分4厘、1520安打、69本塁打、555打点の成績を残してきた。
「道のないところから自分の道をつくってきた」。人一倍の練習量で12球団屈指の戦力を誇る常勝軍団で地位を築いてきた。19年には自律神経失調症を公表。「隠すことじゃない。自分を見つめ直すいいきっかけになった」と苦難を乗り越え、長く太い野球人生を歩んできた。
この日、みずほペイペイドームで行われた会見で中村晃は「結果がすべての世界」と強調した上で「最後は自分一人で決めるつもりだった。それがずっと野球をやってきた自分への敬意」と語った。当初から交流戦を進退判断のメドに設定。6月4日の中日戦(ナゴヤドーム)後に自ら決断を下し、その後、家族や小久保監督、長くチームを支えてきた柳田、今宮らに報告した。家族に一切相談することなく決めた進退に「子どもも生まれて、申し訳ないという気持ちもあった」と涙を流すシーンに、中村晃らしい一面がのぞいた。
今後は再びリーグ3連覇を目指すチームの力となるべく、ファームで調整を続ける。引退後の青写真については「ホークスはこれからも4連覇、5連覇を続けていかないといけないチーム。選手をサポートするようなところにいって、また頑張りたいというイメージはあります」と語った。
「まだまだホークスの力になりたい」。ファンに向けて力強く約束し、すっきりとした表情で引退会見を締めた。












