ブルペンが〝火の車〟では、10月決戦まで持たない。ドジャースが投手陣の緊急再編に動き出しそうだ。ドジャースは15日(日本時間16日)、本拠地でブルワーズに1―4で敗れた。「怪物」の異名を持つ相手先発のジェイコブ・ミジオロウスキー投手(24)に6回5安打1失点と封じ込まれ、3回に大谷翔平投手(32)が適時三塁打を放って1点差に迫ったのが精いっぱい。これで74勝50敗となり、ナ・リーグ最高勝率のブルワーズとは2ゲーム差に広がった。

 打線の停滞も頭痛の種だが、デーブ・ロバーツ監督(54)がより神経をとがらせているのがブルペンだ。米ドジャース専門メディア「ドジャース・ネーション」は、救援陣が長期にわたる酷使で疲弊し、球団が選手構成の変更を準備していると報じた。ドジャースは7日から19日(同8日から20日)まで休養日なしの13連戦中。しかも8月の得点力はメジャー下位に沈み、僅差の展開が増えたことで救援陣への負担が膨らんでいる。ロバーツ監督も投手陣の状態が芳しくないとの認識を示しており、放置できる状況ではない。

 そのしわ寄せを受けているのがジャック・ドレイヤー、タナー・スコット、アレックス・ベシア、エドガルド・ヘンリケスらブルペン陣だ。同メディアによれば、特にこの4人はいずれも今季42イニング以上を消化。小差のリードを守るだけでなく、ビハインドでも試合を壊さないために投入される場面が多く、まさにフル回転を強いられている。

 そこで浮上しているのが、10日に3Aオクラホマシティーへ降格した24歳右腕カイル・ハートの再招集だ。16日(同17日)のブルワーズ戦でタクシー・スクワッド(緊急昇格に備える予備要員)としてチームに帯同する予定とされる。ただし、降格から日が浅いため通常の再昇格はできず、救援投手の誰かを故障者リストに入れる形で枠を空ける可能性がある。ロバーツ監督は対象者について明言していない。

 指揮官は最近、低迷から目を覚まさせるべく積極的な采配を続け、選手にも〝尻叩き〟を強めている。だが、勝負どころで頼る救援陣がパンクしてしまえば元も子もない。目先の1勝を追いながら、10月に使える戦力を残す――。世界一3連覇を狙う王者のベンチで、ロバーツ監督は難しい綱渡りを迫られている。