阪神は21日のDeNA戦(横浜)に4―1で勝利。先発したルーカスが5回5安打1失点の内容で、来日初勝利をマークした。

 虎自慢の二枚看板が横浜の空に美しい弧を描いた。セ・本塁打王レースを争う森下翔太外野手(26)と佐藤輝明内野手(27)が揃って今季30号アーチをマーク。森下はプロ4年目にして初。同6年目の佐藤は2年連続となる大台到達となった。

 まずは1点のビハインドを追う4回一死無走者。この日2度目の打席に入った森下は、カウント1―0から投じられた内角低めへ沈むスライダーを迷いなく一閃。スタンドインを確信した背番号1は打席内で〝仁王立ち〟しながら左翼席方向へ飛んで行った白球の行方を見守ってから、ゆっくりとダイヤモンドを一周。パワーヒッターらしい滞空時間の長いアーチだった。

 タテジマ右打者の30号到達は1985年の岡田彰布(現オーナー付顧問)以来41年ぶりとなる快挙。新庄剛志(現日本ハム監督)、今岡誠(元阪神打撃コーチ)ら歴代の強打者たちですら達成できなかった数字に、110試合目で到達した虎のヤンチャ小僧だが「目標は達成するためにつくっている。届きそうで届かなかったら目標じゃないので。まあ、普通かな」とまだまだ通過点にすぎないことを強調した。

 弟分に一歩先んじられたサトテル兄貴のバットが火を噴いたのは、2―1と勝ち越して迎えた8回一死。相手3番手・伊勢が投じたフォークを体勢を崩しながらとらえると、白球は横浜の雨空へ溶け込むように消えていく。バットを泳がされながらも理不尽な飛距離を発揮する、規格外男らしい一撃となった。

 試合後の佐藤は「ハマスタですね。甲子園だったら入っていない」とどこか余裕を漂わせながらニンマリ顔。森下とのハイレベルなデッドヒートについては「お互いに刺激しあえている。最後まで頑張りたい」と語った。