LA豪華先発陣の陰で、3連覇への「急所」がむき出しになってきた。ドジャースで今、最も目を向けるべきは先発ではない。首の炎症で再び負傷者リスト(IL)入りしたエドウィン・ディアス投手(32)の不振は象徴的だが、問題は1人の守護神にとどまらない。米メディア「ジャスト・ベースボール」は21日、「ドジャースに弱点があるとすれば、それはブルペンだ」と警鐘を鳴らした。

 前半戦を61勝36敗で折り返しながら、球宴後は16勝15敗。8月上旬には7連敗を喫し、その間は25得点に対して41失点と投打の歯車が狂った。それでも77勝51敗で2位に9ゲーム差をつけてナ・リーグ西地区首位を走るが、10月を見据えれば看過できない亀裂が生じている。

 数字を見れば落差は鮮明だ。同メディアが20日(同21日)の試合前までのデータとして示したところによると、6月1日(同2日)以前の救援陣は防御率3・19でメジャー7位、奪三振率9・37で4位、与四球率3・33で6位、被本塁打率0・68で3位。ところが同日以降は防御率4・70で24位、被本塁打率1・30で22位、与四球率4・78はワーストまで急落した。セーブ機会も32度のうち11度失敗。前半戦の強みが、夏場に入って明確な弱点へ変わった。

 背景には先発陣の質の低下もある。同日以前は先発防御率3・05で2位だったが、以降は3・93で9位。救援陣を支えていた前半戦の好循環そのものが崩れている。それでも視線は豪華な先発陣へ向かいがちだ。今夏の補強劇の主役となったア・リーグの2年連続サイ・ヤング賞投手のスクバルを獲得し、スネルも11日(同12日)に負傷者リスト(IL)から復帰。グラスノーも復帰が近づく。だが、10月を勝ち抜く上で最後に試合を締める救援陣が崩れれば、いくら先発が豪華でも計算は狂う。

 登録枠拡大を利用した昇格や配置転換など、打てる手は残されている。逆に言えば、各球団が短期決戦で血眼になって突いてくるのも、この部分だ。スコットは18日(同19日)のロッキーズ戦で3つのアウトを奪い、セーブを挙げ「一球ずつ集中して、ひたすら戦い続けるだけだ」と語った。3連覇への最大の難所は、スターが並ぶ先発陣の後ろに潜んでいる。